本日は武南中学・高等学校の塾説明会へ。この学校、蕨・川口北・浦和南・川口市立といった人気公立校に囲まれていることもあり高校募集は順調だ。順調すぎて教室不足が心配なほどだ。
だが一方、中学募集では大苦戦を強いられている。今春は80人募集のところ18人の入学。いくら少人数教育と言っても、これではマイナス面の方が大きいのではないか。
いつも言っているように、このような場合、教育の中身がどうこう以前に近隣の人達でさえ「えっ、中学校もあったの?」というほどの存在感の無さ、知名度不足をまず克服しなければならない。
さて、ここから先は、公立高校の方にもぜひ考えてもらいたいのだが、私は常日頃このように言っている。
「受験生や保護者は、説明会や個別相談での対応を通して、入学後の姿を想像している」
説明会は、学校側としては文字通り教育方針や教育内容を説明する場なのだが、受験生や保護者は、別に講義を聞きに来ているわけではない。むしろ学校側の態度や姿勢を見に来ているのだ。そして、そこに入学後の自身の姿を映してみる。
たとえば。
説明に覇気がない。自信なさそう(逆に自信過剰)。服装がだらしない。人を見下した言い方。
と、このように受け取ったら、「こんな先生に3年間教わるのイヤだな」となる。
個別相談で、どんなつまらない悩みを相談しても、正面から向き合ってくれる。
すると、「こういう優しい先生に教わりたい」となる。
インテリ揃いの先生たちは、理論的に説明しようとする。理性に訴えようとする。
それダメ。少なくとそれ一辺倒ではダメ。
感性に訴えないと。
だから、同じ説明するのでも、聞き手の想像力を刺激するようにしないといけない。
ある学校で、校長先生が在校生の活躍を感涙にむせびながら語った。実際には涙は流していないが、まるでわがことのように嬉しそうに語った。すると会場の父母たちから期せずして大拍手が巻き起こった。たぶん、隣に座るわが子の姿とだぶらせて聞いたのだろう。
理性よりも感性に訴えよ。
聞き手の想像力を刺激せよ。
先生方。もう一工夫お願いします。
2019-06-06 at 18:07
今日の講師ミーティングでこのことを話題にしました。
授業でもガイダンスでも、理性と感性のバランスは何かを伝えるときに大切にしなくてはならないことだなあと思いました。