公立高校選抜基準の発表について8月下旬発表予定とされていたが、今日県教委ホームページに新たな一文が追加された。
 「※選抜基準は、内容の精査に時間を要しているため、公表を8月末から9月10日までに変更いたします。」
 
 私は一日に何度かHPを見ているが、朝の段階でこの一文はなかった。
 で、結局週末28日(金)の発表になるのかなと思っていたところにこの発表だ。
 一旦公表した日限を延長するのは極めて異例だ。
 内容の精査に時間を要しているというが、何を精査しているのか。

 たぶん、答えはここでしょう。
 「令和3年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における中学校等の臨時休業等を踏まえた配慮事項について」(6月30日)

 短い文章なので上記元データを参照していただきたいが、文部科学省が各都道府県に対し、「令和3年度高等学校入学者選抜等における配慮事項について」(5月13日)という通知を出した。
 それを受けて、埼玉県教委は次のような方針を定めた。
 「部活動等の大会等が中止になっている状況を踏まえ、出場等できなかった生徒が入学者選抜において不利益を被ることがないよう、各高等学校で調査書の特別活動等の記録等の扱いを定めることとする。県として、各高等学校に配慮に関する考え方を示し、検討を促す。
 (例) 中学校1・2年生の部活動等の成果に重みを付けて評価する。3年間部活動に所属していたことを評価する。」

 選抜基準は各校ごと定めているが、その内容が県の定めた方針から逸脱していないかどうか。また、その表現が受験生等に誤解を与えるようなものになっていないかどうか。
 そのあたり慎重の上にも慎重を期し、一文一文、一語一語丁寧に読み、場合によっては学校に問い合わせたりしながらやっているので、思いのほか時間がかかってしまった。
 まあ、そういうことだろう。
 だからと言って、受験生の気持ちを考えれば、元々遅れていた発表をさらに延ばしていいというものではないが、あと1~2週間のことだ。もう少し辛抱するか。

 個人的には、9月発行の新聞に、8月下旬発表済みを前提とした記事を書いてしまったので、書き直ししなければならない。印刷前に延期が分かって良かった。