埼玉県議会自民党議員団が2月定例議会に「県エスカレーターの安全な利用の促進に関する条例案」(仮称)というものを提出するらしい。
元ネタはコチラ。
「エスカレーターは歩かない」条例案を県議会に提出へ…可決なら全国初(読売新聞)
エスカレーターでの転倒・転落事故を防ぐために、歩いたり走ったりしないで止まって乗りましょう。
当然だ。
過去何度も啓発キャンペーンが行われた効き目がなく、ならば条例を、というわけか。
そのうち罰則付きの法律が制定されるかもしれない。
警官が見張っていて、「はい、あなた停止違反。キップ切ります」
「えっ、キップなら持ってます。っていうかスイカだけど」
「そうじゃありません。反則キップです」
◆駅は運動場じゃねえ
これ、何度も書いてる。
私は年齢の割には足腰が丈夫な方だから、よく人からエレベーターやエスカレーターは使わないんでしょうと言われる。
とんでもない。
駅ではエスカレーター優先。
若い人は分からんだろうが、年をとると特に下りの階段が恐いのよ。
だからエスカレーター。
無い時は階段だが、真ん中ではなく、いざという時のために手すりの傍を下る。
階段を使わないのは「駅は運動場じゃねえ。運動はグランドでやるものだ」というのが半分だが、階段よりエスカレーターの方が安全というのが半分。
◆端に一列の非効率
エスカレーターは左側(または右側)に乗り、片一方を歩く人や急ぐ人のために空けておく。
何となくこれが常識のようになっているが、これは極めて非効率だ。
二列に並んで乗れば、単純に2倍の人数を運べるが、「いつやって来るか分からない歩く人」のために空けておく。
今、何となく片側を空けるのがマナーみたいになっている。
つまり、片側が高速道路で言う追い越し車線の位置づけ。
これでは歩く人は後を絶たない。
むしろ、「歩かない条例」よりも「並んで乗る条例」の方がいいのではないか。
◆超高速エスカレーターという手も
いろいろな事情があって急ぎたいという人もいる。
私のような年齢になると、そんなに急ぐ場面も理由もないが、若い方はそうも行くまい。
階段を使えばいいわけだが、それよりもっと速くと思うからエスカレーター上を歩いたり走ったりするわけだ。
よし、分かった。
じゃあ、そういう人のために超高速エスカレーターを設置しよう。
今のエスカレーターの規格はステップの高さや幅が止まって乗ることを想定して作られている。
そこで、ステップの高さを低めに、幅も狭目に設計する。
もちろん、スピードアップ。さあ、思う存分歩け。
こうやって、止まって乗りたい人と歩きたい人が別々のエスカレーターを利用すればいいわけだ。
◆駅から階段が消える日
デパートはじめ商業施設やレジャー施設のエスカレーターは、かなりゆっくりだ。
並んで乗っても、あまり文句を言われることはない。
そこで一分一秒を争っているわけではないからだ。
駅はそうも行かないが、おそらく将来的には駅から階段は姿を消すだろう。
今どき、オフィスだってマンションだってショッピングセンターだって、階段どこですかって聞くようだろう。
要するに駅が遅れてるってことだ。
階段なくして、上りと下り、低速と高速のエスカレーターを設置する。
これで問題解決だ。
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