昨日、浦和一女に行った。「よみうり進学メディア」9月号で部活特集を組むことになっており、そのための取材だ。事務所から徒歩5分。たまにはこういう楽ちんな取材があってもいい。
校門を入ると目の前に2本の大きな垂れ幕。インターハイ(ボート部など)と全国総文祭(アナウンス部など)出場を知らせるものだ。私立だったら、2本の真ん中にでかでかと「東大4名合格」を加えるところだろう。スーパーグローバルハイスクール(SGH)かつスーパーサイエンスハイスクール(SSH)であるから、そっちでもいい。
知らない人が見たら、部活が売りの学校と思うじゃないか。
でも、浦和一女の言い分はたぶんそうじゃないと思うよ。
進学校なんだけど、部活だってこんなに頑張ってるんだ。文武両道の学校なんだ。
分かる。
私は地元民だし古い人間だからよく分かる。
ただ、マーケット(市場)は刻刻変化している。お客様の考え方もどんどん変わっている。時代に合わせた広報活動をしないといけない。
そうそう、具体的な取材目的を言ってなかった。
アナウンス部の取材だ。ここは放送部ではなくアナウンス部。放送局みたいなネーミングだ。生徒会・放送委員会の活動も盛んなので、そちらに配慮して「放送」の名を遠慮したということだ。
顧問の先生は、これまで指導した学校すべてを全国大会に導いてきたそうだ。もちろん、自分から言うわけはないから、これは教頭先生情報。「とにかく、すばらしい先生なんです」。そうかそうか、お前が言うなら確かだろう。言い忘れたが、教頭は私の教え子だ。
実際私も、瞬時にこの先生のエレガンスとインテリジェンスを感じ取ったね。
生徒への取材もきわめてスムーズに進んだ。目から鼻に抜けるという言葉があるが、それだ。高校生相手だと時に大人の日本語を子供の日本語に変換する必要があるが、ここではその必要がない。その意味でもこの日の取材は楽ちん。
話を募集に戻すが、ここ数年希望者が減少傾向にある。進学面では東大含む旧帝大すべてに合格者を出しているし、国公立も現役だけで109人。もちろん医学部も出ている。まだまだ行けると思うが、このままでも文句なしの実績と言っていい。
もう一度言うが、この学校に不足しているのは時代に合わせた広報活動だ。念のため、宣伝・広告じゃなく広報だよ。
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