老後に2000万円足りないとか大騒ぎになっている。いや、大騒ぎにしようとしている人がいると言ったほうがいいか。
金融審議会・市場ワーキング・グループが出した報告書、「高齢社会における資産形成・管理」というのを読んでみたよ。
麻生大臣は報告書全体を読んでいないようで、それに対し、立憲民主党の蓮舫議員がツイッターで「50ページほどだから10分もあれば読める」と突っ込んでいた。
嘘つけ。お前も(いや、あなたも)読んでないだろう。1ページあたり12秒で読むってことだぜ。
私には蓮舫議員ほどの超能力がないので、目を通すだけで軽く1時間はかかった。理解するには、あと1時間は欲しいところだ。
で、私の読解力の範囲で言うと、これは年金問題について述べたものではないな。
むろん、根っこのところに年金があるのは確かだが、年金制度が危ないとか崩壊するとか、そういうことを指摘した報告書ではない。
そもそも年金だけに頼る老後が不安であることは、とうの昔から分かっていたことだ。時々送られてくる「ねんきん定期便」を見れば明らかだ。「なんだよ、これしかもらえないのか」。
とすれば。
1 老後も収入の道を確保する
2 節約に励み出費を切り詰める
3 資産を作る努力、または資産があれば、それを増やす努力をする
とまあ、この3つぐらいしかないわけで、私の場合は、1を主に、2を並行している。
3まで出来ればいいが、ここはかなり難しそうだ。やはり、こういうのは若いときから、ちゃんと考えておかなければならない。
で、この報告書は、3のことを書いている。
予想以上のペースで長寿化が進んでいるから、われわれの爺さんや親父のような生き方・考え方はもはや通用しない。
資産運用などというのは、お金持ちの話かと思っていたが、これからは普通の人も、若い時分から、資産形成、資産運用ということを考えたほうがいい。
よく分かんない人は、金融庁がおススメする積み立てNISAでも始めなさい。
ざっくり、そんな話かな。
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