このブログを読んでいる塾の先生方はアンテナ高いから、すでに見ていると思うが、県教委から31年度公立入試結果分析というやつが出ている。総合教育センターのHPだ。
 夏季講習の準備やらで忙しく、ついうっかりという場合もあるだろうから、教えておくよ。

 こちらにどうぞ。ページのやや下の方にある。
 平成31年度入試結果分析(総合教育センターのページ)
 小問ごとの正答率・無答率・通過率データは役に立つ。それと、所見・解説も勉強になる。

 さて、話は一転して所沢市における中2殺害事件。
 事件の経緯や、その後の展開は新聞テレビ等のニュースで確かめてもらうとして、私の現時点での感想を述べておこう。

 中高生くらいになると、子供は相手によっていろいろな顔を見せるようになる。使い分けるようになる。
 家で親に見せる顔、近所の人に見せる顔、学校で先生に見せる顔、友達に見せる顔。
 全部同じ。というのは子供の証拠。

 自分を顧みればわかるだろう。職場で見せる顔、家庭で見せる顔、飲み屋で見せる顔、全部同じなわけがない。大人になるというのはそういうことだ。
 では、それぞれの場面で、相手によって、演技しているのか。
 うん、そうかもしれない。で、それを続けているうちに、自分自身、どれが本当の自分か分からなくなる。
 私も、もうしばらくすると明らかな退化が始まり、つまり、どんどん子供に戻って行くので、どんな場面でも、誰が相手でも、同じ態度を取るようになるはずだが、そこに行くにはまだ少し時間がある。

 親は、朝子供が家を出てから帰って来るまでの半日間、子供の顔を見ていない。しかも家での半日間のうち、半分以上は寝顔だ。
 担任はショートホームルームと自分の授業のときだけ。部活顧問は練習のときだけ。塾の先生は週3日だけ。

 ね、誰もすべてを見てないわけだよ。
 「子供のことは親の私が一番分かってます」。無理無理、幼児じゃないんだから。

 「生徒のことは担任である私が一番分かっています」。
 分かろうとする努力は大事だよ。でも、これって思い上がりだね。はるかな勘違いだよ。
 なんてことに今さら気づいても手遅れだね。でも、せっかく気づいたことだから言っておこう。
 こいつのことはよく分かっているを出発点にするか、こいつのことはまだ十分に分かっていないを出発点にするか。それによって、接し方、導き方は天と地ほどに違ってくるだろう。