特に珍しいというほどではないが、県立伊奈学園中学校とローソンがコラボし、新商品を販売というニュース。これは、埼玉県教委が実施している「学校地域WIN-WINプロジェクト」という地域(企業も含む)と学校との連携を目指す取り組みの一環である。

 学校が、その教育の中に、自治体や企業の力を取り込んで行こうというのは、まあ悪くはないんじゃないかな。
 学校の先生では教えられないこともあるし、通常の授業という枠組みでは得られない知識や経験というのもあるわけだから、まあ、やってみればという感じ。

 企業側の主な狙いは、社会貢献活動のPRだ。「商売だけじゃなく、世の中のためになる活動をしてますよ」のアピール。すぐに結果は現れないが長い目で見ればファン獲得につながるかもしれない。
 学校側のメリットはよく分からないが、たぶんキャリア教育を補強する形になるだろう。新聞テレビが報道してくれれば、学校広報にもなる。

 もしかしたら、私の理解が間違っているかもしれないが、このプロジェクトは、企業や団体側がさまざまな教育プログラムを企画提案し、それに対し学校側が応募するという形であるようだ。
 だとすると、企業側の提案に学校側が乗っかるわけだから、主導権を企業や団体側が握ることになる。学校側が教育的な効果を期待した場合、ここに一定の限界がありそうだ。
 学校がプロジェクトを企画提案し、それに企業が応じるという形が実現すると、もっと面白くなる。

 このプロジェクトの大きな問題は、費用は主に学校側が負担するという点だ。費用と言っても何十万とかではないが、たとえば、今回のローソンプロジェクトにしても、開発に向けての材料費・光熱費、プレゼン会場までの交通費は学校負担となっている。
 何だよローソン、それぐらい出せよ。学校関係者が買いまくるし、文化祭でも売れるんだぜ。

 もっとも、企業側も金を出さずに広報できるからWIN-WINなわけだが。

 企業が知恵や人を出してくれるのは有難いが、学校に、教育に、もっと金を出してくれないかな。
 教育が失敗すると、そのツケは結局のところ、企業を含めた世の中が支払うことになる。一方、教育が成功すれば、その恩恵にあずかるのは企業を含めた世の中である。だから、先行投資のつもりで、学校や教育にお金を出してください。資金面で応援して下さい。
 そうお願いしているのだが、私なんぞが言ってもダメみたいだ。

 以下、関連サイト
 学校地域WIN-WINプロジェクトの概要(県教委)
 株式会社ローソン ニュースリリース
 伊奈学園中学校ホームページ