新型コロナウィルスの感染拡大を受けて政府が4月にまとめる緊急経済対策をめぐり、「お肉券」や、「お魚券」を配る案が自民党内で浮上しているという。
もはやギャグ。
だったら「お寿司券」の方がいいとか、「ビール券」や「肩たたき券」にしてほしいとか、オレは「図書券」でいいとか、お笑いのネタにしかなっていないが、こういうのは業界向けの発言だよ。いくらアホな議員だって、こんなものに経済効果がないことは分かっている。畜産業界や水産業界向けに「皆さんのために頑張りましたアピール」をしているだけ。真に受けてはいけない。
さて。週末は、都知事が東京に来るなと言うし、埼玉県知事も東京に行くなと言うし、仕事上必要で許可証(通行手形)を持っている人以外は県内にとどまろう。密入都すると、一生奴隷として働かされ、二度と埼玉に戻って来られなくなるぞ。
◆週末の外出自粛は緊急事態宣言の予行
今回の都知事らによる外出自粛要請は、政府による緊急事態宣言の予行演習だ。
新型インフルエンザ等対策特別措置法による緊急事態宣言は政府が地域と期間を定め、それを受けて、都道府県知事が自粛要請などを行うのだが、その前の予行演習。
予行演習があれば本番がある。
3月上旬、いったんは自粛を緩和し、学校も再開の方向に傾きかけたが、これを拡大解釈して大規模イベントを強行する動きが見られた。
そうか。緩めるとこういうことになるんだ。というわけで、自粛路線に逆戻り。オリンピックがネックになっていたが、これも中止ではなく延期と決まった。
いまや緊急事態宣言をためらう理由がなくなった。
実際、緊急事態宣言が出されても、政府や都道府県知事のできることは今までどおり、外出の自粛を要請するところまでだが、場合によっては指示もできる。指示は命令(しなさい)の一歩手前という感じだ。
法的根拠のない首相の要請でも、全国の学校が休校になったことを考えれば、法の裏付けのある要請の効力はもっと大きいと思われる。
◆学校本格再開は4月中旬以降に先送りか
緊急事態宣言の期間は21日程度という首相発言があった。仮に4月1日からとすれば21日まで。学校もそれに合わせて始業式・入学式を2週間程度先延ばしすることになる。
しかし、ここで自粛解除となると、すぐにゴールデンウイークがやってくる。またみんなが緩んで感染が拡がる心配もある。
さあ、どうする。
緊急事態宣言は1回しか出せないというものではないから、早めに出して、成績が悪ければ、もっと厳しい第二弾という手もある。
いずれにしても、学校が4月新学期から元通りというのはなくなったと考えていいだろう。
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