埼玉県内における新型コロナ累積感染者数が昨日(5月27日)で、ちょうど区切りのいい1000人に達した。そこで改めてここまでの感染状況を確認してみた。
 (区切りがいいというのは、データとして分かりやすいだろうという意味だ)

 検査陽性者・疑い例検査数の状況【5月27日現在】埼玉県ホームページへ

 累積陽性者数   1000人
 退院療養終了者数  875人
 現在の患者数    78人
 死亡者       47人

 734万県民でこのくらいであるから、身内や知り合いに感染者がいないのも無理はないなと思ってしまう。

 現在の患者数78人の内訳
 入院中  68人(うち重症6人)
 宿泊療養  8人
 自宅療養  2人

 心配なのは重症者6人。他はいずれ退院療養終了者に移行するだろう。宿泊療養というのは県が借り上げたホテルで療養している人たちか。
 埼玉県の入院可能な病床数は602床。宿泊療養も1005人分が確保されているので余力は十分ありそうだ。
 

◆気になる10代の感染者数
 学校・塾関係者にとって気になるのは、10代及び10代未満の感染者数だ。
 少し時間が経っているが、厚生労働省の発表データ(5月20日現在)をもとにグラフを作ってみた。
 
 
 この数字を見る限り、小中学生が感染する確率は非常に低く、むしろ先生方の感染を心配したほうがいい。もっとも、学校の先生は県外移動が少なく、夜の街に繰り出したりすることもなく(少なく)、電車通勤の割合もそれほど多くないので、どこかで感染してくる可能性は少ない。あるとしたら家庭内感染だけだ。
 なお、私のカウントでは埼玉県の累積陽性者1000人のうち10代は23人だ。

◆冷静な判断を妨げるテレビ・ワイドショー
 ふつう、このような数字を見れば、子供の感染リスクは少ないし、仮に感染しても重症化したり死んだりすることはないからその点は安心だ。でも、油断は禁物だ。手洗いやマスクなど用心は怠らないようにしよう。しっかり食べさせてしっかり寝かせよう。そう考えるだろう。
 そう考えられない人はテレビのワイドショーの見過ぎだ。あれはバラエティー番組だ。かれらは世界が滅亡しても視聴率さえ上がればいいのだ。そのために不安を煽る。放送作家が台本を書き、コメンテーターがそれに沿って喋る。台本通り喋れないコメンテーターは降ろす。
 別に放送するのは構わない。それで食ってる人が大勢いるわけだから。要は、視聴者の側が娯楽番組として割り切って見られるかどうかだ。

 そういう娯楽番組に影響されてか、全員にフェイスシールドを装着させるような学校や塾も現れた。次に流行るのはガスマスクである。秋冬はこれで決まり。品薄になる前に今のうちに買っとけ。