6月22日、文部科学省から令和3年度高等学校入学者選抜等の実施に当たっての留意事項について点という通知が出ている。すでにニュースになっているのでご存知の方が多いと思う。

県教委や公私立高校からほとんど入試に関する具体的な発表がない中、文部科学省からはどんどん通知が出される。ふだん何かと文科省を批判している割には、いざとなると指示待ちなんだね。
 
◆公立はいつからネット出願にするのか
 通知では出願時の配慮について触れているが、三密回避というならインターネット出願を実施することだ。私立はいまやインターネット出願が主流だが公立では相変わらず紙の書類かつ持参方式が多い。この際、インターネット出願方式を導入できないものかと思う。

◆中学校を試験会場に
 試験会場については、「高等学校等を学力検査の会場として使用する場合、例年であれば使用していない教室も活用し、入学志願者同士の間隔を広く取れるようにする」、「市区町村教育委員会等の協力を得て、入学志願者が在籍する中学校等や、入学志願者の身近にある公共施設を試験会場として使用する」とある。

 公立の場合、仮に40人1教室を、20人1教室にしたとしても、教室が足りないということはないだろう。ピーク時には30クラスを収容できるだけの教室があったのだから、そちらは余裕がある。悩ましいのは監督者のやりくりだ。試験会場(教室)を2倍に増やせば、2倍の監督者が必要となる。

 私立の場合、1日当たりの受験者数が1000人を超えるケースもあり、こちらは2倍、3倍の教室が確保できるかどうかが問題になりそうだ。また、試験監督者はこれまでも生徒を補助員として使っているほどだから、教室が増えると監督者が確保できるかどうか。

 「在籍する中学校や、入学志願者の身近にある公共施設を試験会場として使用する」というのは、学校が駅から遠く、路線バスやスクールバスを利用しなければならず、そこに密が発生するケースを想定したものと考えられるが、受験生側はいいとしても、試験を実施する高校側としては外部会場の使用という初めての経験をするわけで、リスクが大きい。私には、試験実務を知らない人の机上のプランとしか思えない。要は、終始「三密」を回避できればいいわけで、外部会場は最後の手段ということでいいだろう。

 なお、毎度言っているが、入試の実施者は文部科学省ではなく、都道府県教委であり各私立学校である。どのような形になるかは実施者の決定を待たなければならない。