今となっては謎の4連休。今日23日は「海の日」、明日24日は「スポーツの日」だ。
 オリンピック開会式に合わせ2020年だけの特例として、本来7月第3日曜日の「海の日」を木曜日にお引越し、本来10月第2月曜日の「体育の日」を3か月も大移動させ、土日と合わせて4連休を実現させた。

 だが、新型コロナ感染症でオリンピックは延期となり、ならばと観光需要喚起策として「GO TO キャンペーン」を繰り出すが、これも再びの感染者増の前に雲行きが怪しい。
 それはそうと、「GO TOキャンペーン」は「GO TOトラベル」、「GO TOイート」、「GO TOイベント」から成るのだが、これらは日本語なのか。
 たぶん、そうだろう。英語っぽい日本語、いわゆる和製英語。

 「GO TOトラベル」は、「go to travel」すなわち「旅行に行こう」ということだろうが、「go to travel」は私の習った英語の範囲では間違っている。
 もしかすると、時代を経て言い方が変わったのか。

 そもそも「旅行に行く」という日本語も怪しい。旅行は「行く」ものではなく「する」ものである。「旅行」の中にすでに「行」が含まれているから、「旅行に行く」は重複表現となる。
 もっとも「着物を着る」、「自動で動く」なども普通に使われているし、「北海道へ旅行に行く」、「修学旅行に行く」などにも抵抗はないので、「旅行に行く」も、誤りとまでは言えないのだろう。

 で、再び「GO TOトラベル」すなわち「go to travel」であるが、これが文法的に正しければ問題ないが、誤りだとすれば中学生には正しい英語を教えてやらなければならない。「春休みに何をしたいですか?」みたいな英作文の問題で、「旅行に行く」はちょっと使ってみたくなる表現だ。

 しかし今年はまだ半分終わった程度だが、「stay home」「social distance」「over shoot」「cluster」「lock down」「pandemic」と、ずいぶん新出単語があった。
 なぜ日本語で言わんのだ。
 そういう意見もあるが、正しい英語であれ、和製英語であれ、馴染みのない横文字を使うと新しさが出せる。「えっ、何それ?」と注目を集めやすい。そういう効果も期待できるのだ。
 「social distance(ソーシャルディスタンス)」を日本語で「社会的距離」と言ったのでは、「社会的」も「距離」も日常語過ぎてまったくインパクトがないのである。

 学校の広報広告関係者も、こうした横文字効果を頭に入れておくといいだろう。ただし、使い過ぎると嫌味だし、下手をすると軽薄な印象を与えてしまうことがある。

 JR東海がもう25年も続けている「そうだ 京都 行こう」キャンペーン。
 「そうだ」から入っていくのは斬新だし、「京都に」でも「京都へ」でもなく、「京都 行こう」としたのも今なら誰もが納得するが、なかなか出てこない発想だ。
 誰もが知り、誰もが使い慣れている日本語だけでも強い印象が与えられるというお手本だろう。

 では最後に、「go to travel」にかわる日本語名キャンペーン。
 「旅出るのも いい頃な」キャンペーン
 「新・幹線の旅」キャンペーン
 「そろそろ移ろう」キャンペーン