昨日からの流れで、当然のようにTwitterの話になる。学校関係のTwitterは数多あるが、生徒会、文化祭実行委員会、部活など生徒が運営しているものが多い。で、私もそれらのいくつかをフォローしている。

 FacebookやTwitter、Instagram、LINEといったSNSを生徒募集に活用できないかと考えている方も多いだろう。
 まあ流行りに軽々に乗るのはどうかと思うが、可能性を探ってみる価値はあるだろう。
 ちなみに私の場合、2011年にFacebookを始めたのを皮切りにTwitter、Instagramなども一応手を出し、ついでにYouTubeチャンネルも作った。
 実際にやってみないと分からないことがあるから、とりあえずやってみるの精神である。
 結果、常時稼働しているのはこのブログだけ。
 
 さて、Twitterである。 
 どんなキッカケだかは忘れたが、いま現在、私は以下の公式ツイッターをフォローしている。
 【公式】獨協埼玉中学高等学校
 【公式】花咲徳栄高等学校 食育実践科
 開智高等学校(高等部)
 
 他に公式ツイッターのある学校はどこか(埼玉県私立のみ調査)。
 大妻嵐山(公式)
 開智未来中学・高等学校
 西武台新座中学校・西武台高等学校公式
 思ったより少ない。

 経験によれば、広報・広告の手法は、まず企業が新しいスタイルにチャレンジし、うまく行くと専門学校、大学が後を追い、最後に高校に広まる。ただ、ここまで到達するのに10年はかかる。
 今、大学の公式Twitter事情はどうなっているか。
 全部は無理なので、早慶上智、MARCHのみ調べてみる。
 早稲田大学
 上智大学
 明治大学
 立教大学
 中央大学広報室
 法政大学広報課
 慶応大学と青山学院大学は公式と思われるアカウントが発見できなかった。

 国立はそこまでやらんだろう、と思ったが、あった。
 東京大学
 京都大学
 こんな具合だから、いずれ高校も公式Twitterアカウントを持つ時代が来るだろう。
 が、変化のスピードが早い時代だから、高校が追いついた頃には企業や大学は次のステージに移っている可能性が高い。

◆SNSは魔法のツールではない
 SNSは生徒募集や学校広報にとって有効なツールとなるか。
 これはまだ分からない。ただ、冒頭述べたように可能性を探ってみる価値はある。だから私も試行中だ。永遠のトライアル。

 はっきりしているのは、SNSが劣勢を一気に挽回してくれるような魔法のツールではないことだ。世の中にそんな都合のいいツールは存在しない。
 ただ、万能ではないが、ある種の課題解決ツールにはなり得る。

 私はときどき、Twitterでブログ更新を告知してみる。こんな記事を書きましたとお知らせする。
 するとブログ閲覧数が跳ね上がる場合がある。しかし、まったく反応が見られない場合もある。
 こうした経験から、私の場合はブログだが、学校の場合であれば、SNSにより自校ホームページへの誘導を図れるかもしれないと考えている。

◆炎上の心配は後からでいい
 私の知り合い、ということは当然高齢者が多いわけだが、かれらの中にはSNSやブログ、YouTubeなどに興味はあるが炎上が恐いと言う人が多い。
 一行も書かないうちに炎上の心配かよ。
 恐るべき想像力だ。

 友達を増やす。フォロワー増やす。読者を増やす。チャンネル登録者を増やす。
 自分でやってみれば分かるが、どれも大変なことなんだ。
 初心者に炎上の心配は要らない。
 
 悪意のコメント、書き込みもあるが、こういう迷惑者を排除する努力や手間は必要だ。しかし、これは日常生活でも同じだ。

◆リスクとって先行するか、安全に後追いするか 
 新しい手法を取り入れるのは、ある意味「賭け」である。
 メリット、デメリットもはっきりしない。
 勢いで始めてみたものの普及せず廃れてしまうこともある。その場合、投じた費用と時間が無駄になる。
 ただ、普及した場合、先行者として優位に立てる。

 うまく普及する場合、2割から3割に達するまでが一番時間がかかる。
 そこまで行ってしまうと5割を超すのにさほど時間はかからない。
 みんながやり始めるまで様子を見るのも一つの方法だが、リスクが無い分、話題性もなくなる。
 どのタイミングを選ぶかはそれぞれの戦略ということになる。