初めにお詫びと訂正。昨日(9月12日)公開の記事で、データに誤りが見つかったので加筆修正しました。
「1:1:3」の事例数は73例ではなく52例でした。それに伴う修正をしました。
では、本日も引き続き、選抜基準にまつわる話題。
選抜は2段階または3段階で行われるのは皆さんご承知のとおり。第一次選抜で60%~80%の合格者を決定し、第二次、第三次では計算方法を変えて残りの合格者を決定する。
◆半数が第一次選抜で80を決定
まず、第一次選抜で何パーセントの合格者を決めるかだが、これには5パターンある。
(このことは県発表の入学者選抜実施要領に、60%から80%までで、間は5%刻みと定められている)
60%の合格者を決定 37例 21.4%
65%の合格者を決定 2例 1.2%
70%の合格者を決定 38例 22.0%
75%の合格者を決定 10例 5.8%
80%の合格者を決定 86例 49.7%
以上のとおり、ほぼ半数が第一次選抜で合格者の80%を決定している。
で、今日ここで話題にするのは、上位校はどのパターンで行っているかなのだが、調べて見ると、もののみごとに60%に集中しているのである。
まあ、このあたりは皆さんすでにご承知と思うが。
第一次選抜では、「学力検査:調査書」の比率は「6:4」までしか認められていない(選抜実施要領)。だが、第二次選抜では、これを「7:3」とすることが出来る(同)。
ならば、第一次選抜での合格者は60%に抑えておいて、残りの40%は、より学力重視の「7:3」で選抜しようということだ。
◆第一次選抜「6:4」から第二次選抜「7:3」となる学校
浦和・浦和一女・浦和西・大宮・桶川・春日部・川越・川越女子・久喜・熊谷・熊谷女子・熊谷西・越ヶ谷・越谷北・坂戸・所沢・所沢北・所沢西・不動岡(普)・和光国際(普)・蕨・川口市立(普・理)・市立浦和・浦和南・久喜北陽。
ちょっとどうかなと思われる学校も含まれているが、学校選択問題を採用するような上位校は、ほぼこのパターンであることが分かる。
ここに含まれない上位校は、川口北・不動岡(外国語)・和光国際(外国語)ぐらいだ。
川口北は、第一次選抜は「6:4」で70%を選抜、第二次選抜は、ほぼ「7:3」で27%を選抜、第三次選抜で3%を選抜となっている。基本方針で学力検査重視を謳っている割にはそれが徹底されていない。
お隣の川口市立が、理数科設置、学校選択問題採用、併設中学校設置など着々と「進学校路線」を強化しているので、このままだといずれ川口市内におけるポジションは逆転するだろう。「どうする川口北、頼むぞ川口北」と同校教員OBとして発破をかけておこう。
◆傾斜配点を採用しない理数科・外国語科は
理数科においては数学・理科を200点とし、学力検査を700点にできる。また、外国語科においては英語を200点にし学力検査を600点にできる。
理数科では、大宮・熊谷西・所沢北・松山・川口市立・大宮北が傾斜配点を採用しているが、唯一越谷北が採用していない。理数の授業数が多く、内容も高度なのだから、理数が好きで強い子を集めたほうがいいと思う。
外国語科では、春日部女子・越谷南・坂戸・南稜・和光国際・和光国際が傾斜配点を採用しているが、草加南・不動岡・蕨が採用していない。
不動岡はいずれ普通科に吸収される予定だからこれはいいとして蕨が不採用である理由はよく分からない。同校選抜基本方針に「英語に積極的に取り組んだ者の選抜に配慮する」とあるが、この方針は選抜のどの段階で実現するのかが不明である。
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