スポーツの秋。なのだが、今年の部活の大会は無観客で行われている。感染防止のため観戦できずというわけだ。体育祭も同様。
 個人的にはマラソン大会はことごとく中止で練習に身が入らない。どこがスポーツの秋じゃ。
 
 例年秋の高校スポーツは二本立てだ。
 一つは1・2年生の新チームによる新人大会。
 もう一つは3年生を含めての全国大会及びその予選だ。

◆冬の全国大会、埼玉代表はどこ?
 冬場に3年生も出場できる全国大会を設けているのは、私の知る限りではサッカー、ラグビー、駅伝、バレー、バスケなどだ。
 埼玉県では先週、駅伝の県予選が行われ、男子は埼玉栄、女子は昌平が優勝し、全国出場を決めた。
 サッカーは決勝戦(昌平VS武蔵越生)を残すのみ。
 ラグビーは記念大会のため2代表であり、(昌平VS正智深谷)、(深谷VS川越東)、それぞれの勝者が全国切符を手にする。
 バレーは今日現在ベスト8まで決定しているが、下馬評では男子は埼玉栄、女子は細田学園が最有力だ。
 バスケは男女とも正智深谷で決定している。
 しかし、こうしてみると、埼玉栄、昌平、正智深谷の名がやけに目立つ。

◆公立にとって全国は遠い
 結果の詳細はすべての代表が決まってから改めて書くが、公立勢が全国に駒を進めるのは実に難しい。
 バスケット男子では春日部がベスト4、庄和・白岡がベスト8に、同女子では久喜がベスト4、市立川越・浦和西・越谷西がベスト8に進出している。
 サッカーでは、ベスト8はすべて私立で、公立はベスト16に浦和南・浦和西・熊谷工業の3校が入った。
 まだ大会継続中だが、男子バレーボールでベスト8に残っているのが坂戸西・深谷・越谷南の3校、同女子でベスト8に残っているのは市立川越・大宮東の2校だ。
 男子駅伝では、関東大会出場権のある6位以内に入ったのが松山(5位)、同女子では所沢西(5位)、川口市立(6位)の2校だ。
 ラグビーでは、ベスト8(ブロック4×2)に深谷・浦和・熊谷・伊奈学園の4校が進出しており、数的には私立と五分だ。昨年は浦和が優勝しており、今年は深谷に代表の可能性がある。

◆なぜ公立は勝てないか
 公立は指導者が短期間で異動してしまう。
 専用の練習施設を持たない。
 有望選手のスカウトができない。
 など、勝つための条件が整っていない。
 が、これらは昔からそうだった。

 これらに加え、近年は学校規模がどんどん縮小され、大会出場に必要なメンバーが揃わない部活も増えてきた。
 私立優勢は、今後さらに鮮明になるだろう。