年末だし、読む人も少ないだろうから、お遊びで十二支ネタをやってみるか。
 今年最後は明るく終わろう。

 この遊び、以前にもやったことがある。
 2年前の年末だ。
 最後の方にコピペしておく。
 
 今年のネタは「裏・十二支決定」。
 十二支は固定されているため、人気がありながらラインナップされていない動物がいる。
 たとえば、ネコ(猫)などはその代表格だろう。
 イヌ(犬)が入っているのになぜネコ(猫)が入っていないんだ。

 ならば、新たに「裏・十二支」というものを決定し、「表・十二支」に対抗して行こうではないかと意見がまとまった。
 将来的には、表12年の次は裏12年という形で、交互に干支を担当させようという構想だ。

 選考に当たったのは「裏・十二支選定委員会」だ。
 委員会が「あつまれ どうぶつの漏れ」と声をかけたところ、十二支から漏れている動物たちから多数の応募があった。

 選考に当たっては、筆記試験、実技試験も課す予定だったが、新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、書類審査のみとした。
 各動物たちには「志望理由書」と「履歴書」をインターネットを通じて送ってもらった。
 ウィルスからの問い合わせがあったが、生物かどうか怪しいという理由と、ネット出願を混乱させる可能性があるという理由から、今回は応募を見合わせてもらった。
 また、コアラ、ラッコ、パンダからの問い合わせもあったが、「原則日本国籍を有するもの」という出願資格に合わず、今回は遠慮してもらった。
 国際化時代であるから、将来的には「外国枠」を拡大するか、国籍条件を撤廃することも考えなければならない。

 では、選考結果だが、その前に「表・十二支」をいま一度おさらいしておこう。
 1 ねずみ
 2 うし
 3 とら
 4 うさぎ
 5 たつ
 6 へび
 7 うま
 8 ひつじ
 9 さる
 10 とり
 11 いぬ
 12 いのしし
 以上である。ちなみに来年2021年は「うし」が担当する。

 【選考結果】

 1 ねずみ → りす 
 最初から選考が難しかった。ネズミに代えるならネコだろうという声も多かったが、むしろネコはイヌと交代させるべきという意見も強く、同じ齧るならリスの方が可愛いという理由で決定した。
 
 2 うし → ぶた
 牛に代わり得るものとして豚と鶏が上がったが、鶏はすでに「オモテ」に入っているため、ここはすんなり豚に決定。牛のブランド化が進んでいるが、豚の方は「黒豚」「三元豚」などはあるが、まだまだであり、今後の課題だ。
 
 3 とら → くま
 狂暴枠という扱いだ。ライオン、ワニ、ゾウなどを推す声もあったが、日本国籍ということで決定。熊本出身の選考委員から特に強い推しがあった。 
 
 4 うさぎ → かめ
 ここもスンナリ決まった。選考委員全員が「兎」と言えば「亀」と反射的に答えた。縁起の良さでも「亀」にかかる期待は大きい。

 5 たつ → かっぱ
 実在しないものはこの際はずすべきという意見もあり、昼食に寿司、おやつにえびせんを食いながら長時間議論したが、オモテにもあるのだからウラにも一つぐらいあってもいいだろうという結論に達し、全員一致でカッパに決まった。 
 
 6 へび → かえる
 爬虫類ならトカゲがいるという意見もあったが、オタマジャクシとセットで「蛙」を推す声が多かった。 
 
 7 うま → しか
 「馬」に代わるなら「ロバ」ではないかという生物学的主張をする者と、「馬」と言えば「鹿」しかないだろうという言語学的主張をする者とに分かれたが、表裏のまとまりを考え「鹿」に決定した。
 
 8 ひつじ → やぎ
 これもあっさり決まった。最近、除草部隊として活躍していることも選考委員に好印象を与えた。
 
 9 さる → ひと
 ゴリラやチンパンジーを推す声がある一方、「雉(キジ)」や「蟹(カニ)」という意見も出た。いろいろ議論する中、霊長類ということなら「ヒト」が入ってもいいのではないかという声が強まり、決定した。一人だけ吉田沙保里と言った委員がいたが速攻却下された。 

 10 とり → さかな
 オモテに「とり」が入っているのだからウラは「さかな」でいいだろうと、選考に疲れてきたので安易に決定した。「さかな」という大きな括りではなく、「イカ」「タコ」「マグロ」「ワカメ」など具体性があったほうがいいという意見も一部あったが、言い出したら切りがないということで「さかな」と決定した。
 
 11 いぬ → ねこ
 「ねずみ」のところで使わず取っておいたので、全員一致で「猫」に決定

 12 いのしし → きつねとたぬき
 畑を食い荒らすことから「鹿」という声が上がったが、オモテのマイナスイメージを無理に引き継ぐ必要はないと反論された。それに「鹿」はすでに「馬」の後釜に座っている。猪と言ったら鍋と皆が連想したが、牛も豚も馬も鹿もすでにオモテ・ウラのどちらかに入っており、選考が行き詰った。そんな中、今日は大晦日だし、早く選考を終わってソバでも食おうと言い出した委員がおり、その瞬間「きつね」と「たぬき」が急浮上した。どちらを選ぶか難航したが、この際両方でどうかという意見が出て、干支史上初の「ダブル干支」が誕生した。

 以上、どうせ読む人は少ないだろうと高を括り、駄文で今年最後のブログを締めくくった。

 なお、以下は2年前に書いた同じネタだ。
 よろしかったら暇つぶしにどうぞ。

 2018年版「年末十二支会議」

 十二支は実績による入れ替え制になりました
 司会「犬山君、1年間お役目ご苦労さん。さて、来年は猪瀨君の出番となるわけですが、一言言っておきます。『畑を荒らすんじゃない』。そういうのが続くと、十二支会のメンバーからはずれてもらわなきゃいけません」
 猪瀬「え、えっ。これって永久固定じゃないんですか?」
 司会「確かに今まではそうでした。しかし、AIロボットが人間に替わろうかという時代です。今後は成績が悪い者は2部降格もあり得ます」
 犬山「成績? それ何ですか」
 司会「たとえば今年の夏は死ぬほど暑かった。それに各地で豪雨災害も起きた。大きなマイナス点です。羽生君や小平さんが金メダルを獲ってくれたので何とか救われましたが、あまり悪いことが続くと、犬山君、キミの場合は、猫田君との交代もあり得ます」
 鼠下「キャッ、と。猫田君だけはやめてください」
 猿木「まあ、国民的な人気は猫田の方が上かもしれない。それに、あいつらは犬山と違って、所かまわず糞することもないしな」
 司会「犬山君と猿木君は相変わらず仲が悪いですね。ま、糞についてはみんな他人のことは言えないはずです」

 働き方改革、知らないな
 犬山「俺たちはみんな仕事持ってるかならな。警察で働いてるやつもいれば、介護施設で働いてるやつもいる。猫田の仲間はみんなフリーターだろ」
 馬鞍「こっちも働いてるよ。走りっぱなしだ」
 鳥井「あのさ、働き方改革って知ってるだろ。『馬鞍のように働く』っていうのは、今は流行らないんだよ。あと牛元、オマエもな。牛元や馬鞍のように働くのは時代に合わない」
 馬鞍「言ってること分かんない」
 羊村「やっぱ『馬鞍の耳に念仏』だ」
 兎塚「そういえば馬鞍の親友の鹿沢も最近だいぶ迷惑をかけてるらしいじゃないか。畑荒らしじゃ猪瀨といい勝負だ」
 司会「鹿沢君と、あと熊本君、かれらにはまだ1部昇格は難しいかな。熊本君はキャラはゆるくていいんですが、ときどきキレて人を襲いますね」
 虎尾「キレたときの熊本は俺も手に負えない。あと、まだ2部だけど象林な」
 司会「虎尾君のライバルは、象林君でしょう。どっちが熱いか、冷めてるかの勝負」
 鼠下「キャラとかで言えば、熊本と猫田の親戚で、えーと、何だっけ?上野とかにいるやつ」
 司会「熊猫君は中国籍なんでね。日本の十二支会には入れません」

 強力なライバル、豚原が控えてるぞ
 牛元「職も大事だが、俺たちは食を支えているという自負がある」
 鳥井「俺も」
 羊村「俺も」
 馬鞍「俺も」
 猪瀨「俺も」
 牛元「馬鞍と猪瀨、オマエらは臭い」
 司会「2部の上位に豚原君がいるので油断できません。特に牛元君、鳥井君はもろにバッティングしています」
 牛元「俺には乳という明治からの最強武器がある」
 鳥井「こっちにも卵という万能兵器がある」

 そう言えば辰崎はどこにいる?
 兎塚「そう言えば、さっきから黙ってるけど蛇川は何の役にも立ってないよな。なんで1部にいるんだよ」
 羊村「オマエ、一番嫌われてるよな。蛙池と替わったほうがいいんじゃないか」
 蛇川「いや、酒とか財布とか…」
 鼠下「財布なら鰐淵だろ」
 猿木「おいおい、もう一人黙ってるやつがいるぞ。っていうか、姿が見えない。辰崎はどこに行ったんだ」
 司会「いるような、いないような。辰崎君はそういう存在です。2部にいる鬼島君も同じです。というわけで、今日名前が上がった猫田君、鹿沢君、熊本君、象林君、豚原君、蛙池君、鰐淵君、鬼島君のほか、狸穴君、狐神君など、2部には強力メンバーが控えています。自分が担当した年が良い年にならないと即2部落ちとなります。皆さん頑張ってください」

 今年一年、ご愛読ありがとうございました。
 来年はオモテでは「うし年」、ウラでは「ぶた年」です。