スマン。今日は受験とも教育とも関係ない話だ。小池東京都知事が新しい働き方として「テレハーフ」を推奨。
 意味不明の横文字はいつものことだが、コーヒー飲みながら思わず吹き出してしまった。

 「テレ」が「テレワーク」なのは想像がついたが、「ハーフ」は何なのだ。
 仕事の半分を「テレワーク」にしろ。
 なのか。
 「テレワーク」を今の半分にしろ。
 なのか。

 記者会見の映像を見ると、「半日や時間単位の時間帯のテレワークと、ローテーション勤務の組み合わせをお願いしたい。これを『テレハーフ』と名付ける」と言っていた。
 なるほど、この場合の「ハーフ」は「半日」ということなんだね。
 昔の半ドン。

 今どきの若い人は半ドンと言っても分からんだろう。
 すき家か吉野家の新商品か。ってなものだ。

 昔は土曜日は午前中で学校や会社が終わったので、それが半ドン。
 諸説あるが、日曜日を表すオランダ語「zondag」が語源であると言われている。

 午前から出る人(早番)と午後から出る人(遅番)を組み合わせたりしながら、全体として在宅勤務の割合を増やしましょう。
 ということで、これ自体はいいと思う。

 で、問題はその後なんだが、これを東京都庁がやるのかと思ったら、そうじゃないんだね。
 都民の皆様にご不便をおかけするかもしれないが、約2万人いる都庁一般職職員が率先してこれに取り組むので協力して欲しい。
 というなら話が分かるが、どうも都庁ではやらないみたいだ。
 たしかに消防や警察や水道局に休まれたら困るし、保健所は今それどころじゃないだろう。
 でも、一般行政職なら出来そうだが、そういう話にはなっていない。
 自分とこではやらないが、みんなはやってねでは、ほぼ効果は期待できない。

 ただ、政治的には、「ほら、だからあの時言ったでしょう」と言えるようにしておくことは重要だ。
 やったことより言ったこと。
 この点は小池都知事いつも上手いと感じる。

 さてと。
 これだけでは、ネットのコメントと大して変わらんので、ちょっとはまともなことも書いておこう。

 「テレワーク」が学校で実践できるか。
 
 実際、緊急避難的にオンライン授業を実施してきたわけだから、むろん出来る。
 ただし、ここに欠落していたのは、先生の働き方問題だ。
 おそらく、教材準備にいつも以上に時間がかかっただろうから、総労働時間は減っていない。
 それによって先生はむしろ過重労働になった。

 制度やシステムというのは、本来こうした矛盾や問題点を克服するためにあるものだ。
 約1年に及ぶ経験で、児童生徒の学力維持や向上についてはある程度見通しは立った。
 次の1年は、もう一つの課題を克服することが重要なテーマとなる。