テレビ朝日のスポーツ局社員ほか10人が東京五輪の「打ち上げ」と称し飲酒を伴う宴会を開き、あげく社員1人が誤って2階から転落して緊急搬送されたというお粗末なニュース。

 当然ながら、このご時世に何をやっているんだという批判が渦巻くわけだが、想像するに、これが彼らの日常なのだ。
 コロナなんて大したことない。
 感染なんて怖くない。
 普段からそう思っている。
 たまたまの飲み会が、たった1回の特別な打ち上げがアンラッキーな出来事を引き起こしたわけではない。
 いつもやっていることが、今回に限り運悪くオモテに出てしまった。

 そんなこと言って、何か証拠でもあるのか。
 いや、ないよ。
 ただの勝手な想像だ。

 だが。
 もし、少しでも感染者を減らしたいと思っていたら。
 もし、本当にコロナを恐れていたら。
 さすがに、大人数で深夜、長時間にわたる飲み会はやらんだろう。

 何週間も、海外からやって来た選手や関係者を取材したんだろ。
 日本全国からやって来たスタッフやボランティアにも接してきたんだろ。
 それって、感染リスク高いんじゃないの。危険な仕事なんじゃないの。
 
 で、ようやく終わった。
 よし、じゃあ派手に打ち上げやるか!
 いやいや、普通そうはならないでしょう。
 「驚異の感染力を持つ極めて危険なデルタ株」(彼ら曰く)にすでに感染してるかもしれないんだぜ。

 それなのに派手な飲み会やってる時点で、彼らの本音が見事に出ちゃってる。
 一時の気の緩み?
 そうじゃない。
 最初から緊張感や危機感なんて持ち合わせてない。

 おそらく他局も他紙も、表面的には報じるだろうが、これ以上騒がないだろう。
 なぜなら、これが彼らの日常だから。
 下手に突っついたら、火の粉が自らに降りかかってくる。
 ここは得意の「報道しない自由」の発動だ。

 マスコミ報道は全部ウソ。
 と、そこまで極論を吐くつもりはないが、われわれは、何の緊張感も危機感もない連中が書いた記事や、作った番組をみてるんだということを自覚しなきゃならんな。