ニュースによると新幹線も飛行機もかなり混んでいるようだ。高速道路も渋滞しているという。
 コロナ以前の年末帰省ラッシュ、海外旅行ラッシュには及ばないが、昨年末(2020年末)とはだいぶ様相が異なる。
 
 私も26日、27日と関西方面に出かけたが、東京駅は以前のように人であふれていた。
 学校が冬休みに入ったこともあり、家族連れが目立った。

 昨年の12月30日、31日の記録を見ると、コロナ新規感染者は3千人、4千人あたりで推移していた。
 今年は一桁少ない。
 移動したからといって直ちに感染するわけではないし、注意を怠らなければ大丈夫だろう。
 そう考える人が増えてきたのだろう。
 結構なことだ。

◆コロナ以前に戻れるか
 来年は、コロナ以前の日常を取り戻す年となるだろう。
 が、ここで重大な問題に気がついた。
 良くも悪くもコロナ下での日常にどっぷり浸かってきたために、コロナのない日常をすっかり忘れてしまったのだ。
 はたして元に戻れるか。

◆普段着生活に慣れ切ってしまった
 コロナ以降何が変わったかと言えば、私の場合、一番はファッションだ。
 ま、ファッションというほどシャレたもんじゃないな。
 要するに服装だ。

 学校を訪問する機会が極端に減った。
 対面の会合が激減した。
 どこにも行かず、人と会う予定もないのにスーツやネクタイや革靴は不要だ。
 なので、格好良く言えばカジュアルな服装で、早い話が普段着でこの2年間を過ごした。
 長い職業生活の中で初めての体験だ。
 で、これが実に快適。
 もう、元に戻りたくない。

◆車の運転、下手になった
 車を運転する機会がめっきり減った。
 これはもちろん公私共に外出機会が減ったからだ。
 車の1年点検に出したとき1年間走行距離が2千キロ台だったことに自分でもびっくりした。
 ディーラーの人から「もう少し乗ってやってください。車のためにもそのほうがいいですから」と言われたが、だって行くとこないんだもん。
 乗る機会が減れば、当然運転技術も落ちる。
 ただでさえ加齢に伴う技術低下が進行しているところだ。
 はたして元に戻れるかどうか。

◆滑舌が悪くなった
 この2年間、講演会・セミナーなど人前で話す機会が皆無だった。
 WEBミーティングなどはそれなりにあったが、人とリアルに会う機会も激減した。
 つまり、話す量が圧倒的に少なくなった。
 先日、YouTube動画を撮影していて我ながら愕然としたのだが、何なのだこの滑舌の悪さは。
 やっぱり使わない筋肉は退化するんだな。
 はたして回復するだろうか。

◆走るスピード感覚が失われた
 マラソン大会がことごとく中止になり、2年近くレースに出ていない。
 レースがないと練習に身が入らず、練習量がガクッと落ちた。
 練習量が減れば、スピード、スタミナ共に落ちるわけだが、自分の中で一番残念なのは、ペースの感覚がなくなってきたことだ。
 ふだんちゃんと練習しているときは、今自分がキロ当たり何分ペースで走っているかが体の感覚として大体分かる。
 まあ時計を見ればいいじゃないかという話だが、体感が失われつつあるのが悲しい。
 はたして体感は戻るだろうか。

 と、あれこれ考えてみると、どうやら来年はリハビリの1年ということになりそうだ。