たまたま見かけたYouTube動画で、どこかの塾長さんが変なことを仰っていたので訂正しておこう。
 曰く。
 「今年はコロナ対応の追検査が行われる。なので、その分の合格者を見越して、本試験の合格者数を少なめに出す可能性がある」。

 いやいや、本試験の合格者(正式には「入学許可候補者」)は、「入学許可予定者数」どおり出しますよ。
 358人募集となっていたら、最低でも358人の合格者を出す。
 最低でも、と言うのは、予定は358人でも実際には359人とか360人の合格者を出す学校もあるからだ。
 おそらく358人目と359人目が同点で並んでしまったのだろう。
 両方落とすと定員内不合格を出すことになるので、二人とも合格。
 時々、そういうことがある。

 追検査合格者の扱いについては、こちらに書かれている。
 令和4年度埼玉県公立高等学校入学者選抜の日程【改定後の日程】
 それによると。
 「追検査の入学許可候補者は、原則、募集人員の枠外で決定する」。
 つまり、本試験の合格者は募集人員どおりに出すわけだ。
 358人募集なら最低でも358人、318人募集なら最低でも318人という具合に。

 当初発表された日程(2年前に発表された日程)では、本試験の5日後に追試験が実施され、合格者は合わせて発表されることになっていた。
 しかし、長引くコロナ禍で、昨年4月に日程変更した。
 【改定前】
 2月25日 学検(本試験)
 3月2日 追検査
 3月7日 発表
 【改定後】
 2月24日 学検(本試験)
 3月4日 本試験の発表
 3月7日 追検査
 3月9日 追検査の発表

 このような形で、本試験は本試験でいったん決着をつけて、その後に追検査を行うことになった。
 そこで、本試験の際、追検査用の合格枠を少し残す形で合格者を出すのではないかという誤解が生じたものと思う。
 だが県教委は、そうした誤解がないように1年も前から、追検査の合格者は募集人員の枠外と言っているのである。

 358人募集であれば、本試験で358人の合格者を出す。
 その場合、追検査の合格者は359人目からということになる。
 枠外というのはそういうことだ。
 
 募集人員は1クラス40人が前提になっているが、1クラス当たりプラス1人なら許容範囲だろう。
 つまり、9クラス募集(360人募集)なら9人、8クラス募集(320人募集)なら8人を枠外で合格させても、1クラスが40人編成から41人編成になるだけだから極端な教育環境悪化とはならないだろう。
 実際3~4年前は、その程度の合格者を出す例が各校で見られた。
 よって、ある程度枠外合格者を出ても大丈夫。

 懸念されるのは、追検査受験者が爆発的に増えることだ。
 そうなると、場合によっては許容範囲を超える合格者を出さなければいけない状況となる可能性がある。
 
 ただ、このところ新規感染者は頭打ちになっている。
 埼玉県ではこの10日間、多い日で6千人を少し上回る程度だ。
 6千人は730万県民の0.08%だ。
 これを公立受験生に当てはめると(4万人×0.08%=32人)
 日々32人の新規感染者が発生し、10日間累積で320人。
 机上の計算ではそうなる。
 実際はこれに濃厚接触者も加味しなければならないが、この数字からは追検査受験者が爆増する姿は見えてこない。

 ついでだが、定員割れ状態であれば原則全員合格である。
 高校に入る意志がないとみられるような態度や行動があれば別だが、そうでなければ全員合格だ。
 これもYouTube動画だが、「合格基準点や足切り点があるので、それを下回ると定員内でも不合格になる」と言っている人がいる。
 他県はいざ知らず、埼玉県公立入試には、合格基準点や足切り点なるものは存在しない。