山口県阿武町のサイトにアクセスできない。
 言うまでもないが例の4630万円誤送金の町である。
 どうやら私のような野次馬が多く、アクセスの集中により障害が起こったとみられる。

 人口約3千人の町だ。
 ちょっと大きめの私立高校レベル。
 ただし、高齢者ばかり。

 平成の大合併の際、萩市との合併を拒み独立を貫いた。
 既得権益を失いたくない人々がいたのだろう。

 自主財源は20%ほどだという。
 財源の半分以上は地方交付税交付金でまかなわれる。
 お金の面だけで言えば、東京都など富裕な自治体に支えられて何とか生き延びているわけだが、こうした自治体は全国至るところにある。

◆まだあったのかフロッピー
 間違えて大金を振り込む方も問題だが、それをギャンブルかなんかで全部使い切っちまう方もどうかしている。
 あれこれツッコミどころの多い事件だが、私の食いつきポイントは、銀行とのやりとりに用いていたというフロッピーディスクだ。
 実になつかし言葉を聞いた。

 本ブログ読者は比較的年齢層が高いので、フロッピーについては説明を要さない。
 が、今の20代、あるいは30代は、おそらく実物を見たことがないという人がほとんどだろう。
 そんな懐かしのフロッピーディスクがまだ現役で働いていたことに驚きを禁じ得ないのである。

 外部記録装置は8インチ、5インチと小型化し、3.5インチフロッピーディスクが登場したときは、実に便利なものができたと喜んだものだ。
 容量はたった1.44MBで、今なら写真1枚収まらないのだが、それでも仕事できた。
 その後、CDとかMOとかDVDとかが現れ、さらにUSBが出てきたがそれも廃れ、今はせいぜいがSD、マイクロSDか。
 と言うか、今どきはデータを直接やり取りするのが普通だろう。
 外部記憶装置の受け渡しなんて聞いたことない。

◆改革を拒む、その体質こそ問題
 ニュースでは誤送金の職員は20歳だと言っていた。
 完全なスマホ世代だね。
 システムがあまりにも古すぎて対応できなかったんじゃないの?

 今どきフロッピーディスクを業務に用いていて、それを変だと思わない。
 変だと思わないから変えようとはしない。
 これはもう「再発防止に努めます」レベルの問題じゃない。
 慣れ親しんだやり方を変えようとせず、頑なに改革を拒むその姿勢、その発想。
 ここから変えなきゃ駄目。

 私の周りにも大勢いるよ。
 昔のやり方に拘るヤツ。
 自分はこれでやって来た。
 今でもこれで十分やって行ける。
 でもね。
 あなたはそれでいいかもしれないが、周りは迷惑してんだよ。

 プライベートならどんな拘りを持とうがどうぞご自由にだが、仕事に持ち込むのはやめてくれ。