メイキング映像の話をしよう。
 メイキング映像とは、テレビCMや映画・ドラマの制作過程を記録し、本編とは別の作品として制作されたものである。
 YouTubeでは、かなり昔から流れていたと思う。

 CMなどもテレビとは別バージョンが流れていた。
 ボツになった作品なのか、始めから意図して作ったものなのかは分からないが、そういう手法は昔からあったのだ。
 もちろんNG集もあった。
 いずれにしても制作の裏側を見るのは楽しい。

 で、その手法を学校パンフレットに応用してみようという動きが出てきた。
 たとえば、これ。
 県内ではもっとも早い例と思われる。
 同校WEBサイトのトップ画面に掲載されている。
 

 今年は公立にも、メイキング映像を作る学校が現れた。
 生徒会長による制作とある。
 プロに外注できればベストだが、予算的に厳しい公立の場合は、先生や生徒の制作もありだろう。

 ★動画あり★【6/6(火)の杉戸高校】生徒会長作成のMaking Movieが完成

 
 
 今年度用の学校案内パンフレットはすでに出来上がっている学校がほとんどだと思うので、興味のある学校さんは来年度版で試みて欲しい。

 だが。
 ここからが今日の本題だ。

 パンフレットのメイキングは1年待たなければならないが、今日から別のメイキング映像を無限に制作し、学校HPやInstagramやYouTubeチャンネルなどで公開できるのだ。

 メイキング映像は完成までのプロセスを見せるもの。
 あるいはストーリーを見せるもの。
 そのように定義する(定義は大げさだ)。

 そう考えれば、行事の準備や部活の練習も、あるいは授業も、すべては完成に至るプロセスなのだ。

 こんな準備があって、工夫があって、文化祭や体育祭ができました。
 日頃の苦しい練習を経て、勝利を手にしました。
 このような授業を受けて、進路を実現しました。

 すべてにプロセスがあるのだ。
 ストーリーがあるのだ。
 ドラマがあると言ってもいい。

 もちろん結果を発信することは重要だ。
 が、その結果が素晴らしければ素晴らしいほど、「どうやって準備したの?」「どんな秘訣があったの?」「どんな苦労があったの?」と、知りたくなるものなのだ。

 メイキング映像は何もパンフレット撮影だけのものではない。
 行事や部活や授業のプロセスを見せる。
 そこにはストーリーがありドラマがある。
 ただ単に文章を書いて写真をベタベタ貼りまくるより、メイキング映像だ(もちろん動画)。
 その方が、見る人の心を揺さぶるし、共感が得られる。

 素人が簡単に撮影し、編集し、発信できる時代なのだ。
 使わない手はない。