公立高校の先生方は当然ご存知だが、わが埼玉県には「埼玉県教育環境整備基金」という制度がある。
簡単に言えば寄付金制度である。
制度の概要についてはこちら。
現在寄付を募っている学校は次の学校である。
●浦和高校
グラウンド人工芝化による部活動等活性化プラン
募集額 6.600万円
浦和高校HPの該当ページへ
●越谷北
上位大会進出を目指した文武両道推進プラン
募集額 503万円
越谷北高校HPの該当ページへ
●熊谷農業
生産物販売所を活かした地域交流プラン
募集額 7.450万円
浦和はプランの名称にもあるようにグランドの人工芝化を目指している。
卒業生である私のところにも同窓会から寄付の要請が来ているが、同窓生以外の個人や法人などからも広く寄付金を募ろうというのがこの制度である。
越谷北はグランドにLED照明を設置しようというプランである。
熊谷農業は、農業の実習授業で野菜、草花、果物、米、鶏卵等を生産している。また、食品加工の授業でパン、麺類、味噌、アイス等を製造している。これらを販売する施設を近くの市道沿いに作ろうとするものである。
県の予算はなかなか付きにくい。
卒業生からの寄付にも限界がある。
在校生保護者に今以上の負担はかけにくい。
そこで、広く県民に寄付をお願いする。
ふるさと納税の学校版といったイメージだが、返礼品などはないからちょっと違うか。
クラウドファンディングとも重なる面がありそうだ。
いずれにしても学校の新たな資金調達の方法として注目しておこう。
これまでの実績も県のホームページで見られる。
上記について鮮明な画像をご覧になりたい方はこちら。
教育環境整備基金 現在額 (令和4年3月31日時点)
各校ホームページでも結果が報告されているので、いくつかピックアップしてみよう。
浦和西
大宮東
坂戸西
鶴ヶ島清風
飯能
久喜北陽
今後、少子化の加速により学校規模が小さくなって行くだろう。
通常の経費はは何とかなるとして、施設設備の新設や更新などは在校生保護者だけでは賄えなくなる。
一つの方法として同窓会の強化が考えられるが、それだけでは不十分だ。
公私立を問わず資金調達の方法を真剣に考えなくてはならない時代がやってきた。
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