これから公式Instagram始めたいと学校から相談があった。
 どんなネタを発信すればいいかという話だ。

 私の答えは、「他校の真似をすればいいんじゃないの」、である。
 初心者が最初からオリジナルをなんぞ狙ってはいけない。
 いろいろ試しているうちに、視聴回数が多いものや、いいねの数が多いものが分かってくる。

◆参考になりそうな学校
【ブランドイメージ重視の芸術総合高校】
 芸術総合高校 公式Instagram
 お手本になりそうな学校の一つに芸術総合高校がある。
 フォロワーが900人に迫っており、公立ではトップレベルだ。

 とにかく写真が綺麗。
 アングルもよく考えられている。
 テキトーに撮った写真が一枚もない。
 そもそも芸術を学ぶ学校であり、映像芸術科という学科があるくらいだから、誰でも撮れるような写真や動画では、学校イメージを損なう。

 実際この学校の過去投稿を見れば、ちょっとやそっとで真似できないことが分かるだろう。
 学校の特色や強みを生かしているという点で参考になる。

【同じアングルを繰り返す岩槻高校】
 岩槻高校 公式Instagram
 この学校は、授業はもちろんだが、朝の登校風景や休み時間、昼休みなど学校生活を中心に、明るい学校のイメージを訴求しているようだ。
 夏休みに入ったため少なくなったが、「ゴムの木通り」と名付けられた管理棟と普通教室棟を結ぶ廊下の様子が頻繁に出て来る。
 アングルはほとんど一緒。
 変化を付けたくなるが、変えないことも大事。

 結果的にそうなっているのか、意図してそうしているのかは不明だが、定番的な投稿は学校イメージを定着させる効果がある。

 学期中は、朝の登校風景をよく流していて、二階昇降口への階段がよく映っていた。
 先だって塾説明会に行った際、私は思わず階段の写真を撮ってしまった。
 「これがいつも映像で見ている階段か」というわけだ。
 どうせなら、あの階段に名称を付けたらどうだ。

【キャスター登場させた花咲徳栄高校】
 花咲徳栄高校 公式Instagram
 ホームページ含め、ニュースの動画配信にこだわっている。
 フォロワー数は2700を超え、県内トップレベルだ。
 ここ数週間は野球一色という感じだが、久しぶりの甲子園出場がかかっていたからそうなるだろう。
 普段は授業動画もよく流している。

 「HANASAKI CHANNEL NEWS(花咲チャンネルニュース)という形で、定期的に生徒をニュースキャスターとして登場させている。
 文字で読むのは面倒だが、ニュースを読んでくれると思わず聞いてしまう。
 この形式は今のところほとんど見かけないので同校だけの特色になっている。

 他にも紹介したい学校はあるが、今日はここまで。
 毎日いろいろな学校のSNSを見ているので、そのうち「学校SNS評論家」と名乗れるかもしれない。