猛暑対策の一つとして日傘を買った。
 それにしても、まさか男が日傘をさす時代が来るとは思わなかった。

 先日、知り合いの高齢男性が、父の日だか誕生日だかに娘から日傘をもらったのだが、恥ずかしくてまだ差したことがないと言っていた。
 恥ずかしい? どこが。
 熱中症で命を落とす年寄りだっているんだぞ。
 恥ずかしいなんて言ってる場合か。

 まだ未体験の人に言っておくが、暑さ対策としては一定の効果はある。
 劇的に涼しくなることはないが、直射日光を遮るだけでも体温の上昇や体力の消耗をある程度軽減できる。
 雨傘で代用できなくはないが、遮光性やUVカットという点を考えるとやはり日傘がいい。
 
 私の場合、とりあえず携帯性を重視した。
 これは200gぐらいなのでバッグに常に入れておいても気にならない重さだ。
 どこまで本当か分からないがUVカット率100%、完全遮光とある。
 ワンタッチ自動開閉で晴雨兼用というふれこみだが、雨用としてはどうだろう。小さ過ぎてあまり役には立ちそうもない。
 もっと大き目で良かったかもしれないが、そうすると大きさも重量も増す。

 色は黒とか紺であれば無難だが、ここは思いっきり日傘を主張するためオモテが白、裏が黒にしてみた。
 傍目に「アッ、あの爺さん日傘差してる」と分かることが大事だ。

 まだ男性の日傘率は10%も行っていない感じだ。
 元々、女性の美容目的ということで普及してきたので、男性には抵抗感があるのだろう。
 ただ確実に増えている。
 こうした習慣は、10%を超えるあたりまでは結構長い時間がかかるが、そこから先は早いという傾向がある。
 
 私の場合、美容などには興味はない。
 単に命を守る行動なのである。
 が、最初に紹介したように恥ずかしいからという理由で躊躇している人もいる。
 だったら、率先して差すことにより、堂々と日傘を使える人を増やしてやろうじゃないか。
 そう思っているところだ。