はたしてこの記事にどれくらいのニースがあるか。
公立各校の最終倍率予想(的)な内容である。
私の手元には県教委から発表された過去データがあるだけで、今年の受験生のリアルな状況は掴めていない。
したがって、この分野は塾の先生方にお任せした方が確かだろうと思いつつ、あくまでも過去データのみに基づいた最終倍率予想を試みる。
多少なりとも反響があるようであれば、続編を書いてみようと思う。
今日のところは、普通科の学校選択問題採用校のみである。
なお、以下のグラフの赤の点線が今年度の推移予想である。数値は過去4年間の平均値から算出した。
【東部地区】
◆春日部
ここ5年間ではもっとも高い倍率からのスタートである。
進路希望調査は埼玉県内生のみの数字だが、出願時には県外生も加わり倍率が上昇するのが例年のパターンだ。最終的には1.3倍前後と予想される。
◆不動岡
最初から最後まであまり大きな変動がないのがこの学校の特徴だ。
今年の1.36倍は令和3年度の1.38倍に次ぐ高い倍率からのスタートである。
最終的には1.25~1.30倍と予想される。
◆越ヶ谷
2倍前後からスタートし、1.30~1.40倍に落ち着くのが過去4年間のパターンだ。
今年も1.30倍台の後半から1.40倍に落ち着くものと予想される。
◆越谷北
第1回の倍率が年によってかなりばらける傾向があり、それが最後まで持ち越されるので、今年は1.20~1.30倍に落ち着くと予想される。
【西部地区】
◆川越
最初から最後まで倍率が変動しないという点では、この学校が一番だろう。
1.40倍台で収まりそうだ。
◆川越女子
最初から最後まで変動が少ないという点では川越と双璧をなすが、川越が1.40倍台で落ち着くのに対し、1.30倍台に落ち着くのが今までの傾向だ。
今回の1.21倍スタートはここ5年間では最低だ。第2回ではやや持ち直し、最終的には1.20倍台の後半ないしはぎりぎり1.30倍台に乗るかどうかといったところ。
◆川越南
2倍を超える高倍率から始まり、最終的に1.40倍前後に収まるのが過去のパターン。今年も同様と予想される。
◆所沢
年によりスタートの倍率にややばらつきがあるが、最終的には1.20倍台の後半から1.30倍台の前半に落ち着くと予想される。
◆所沢北
所沢と同様スタートの倍率にはばらつきが見られ、それが最後まで持ち越される傾向が見られる。今回の1.48倍スタートは、ここ5年間でもっとも低い。
その分下がり幅が小さく、1.40倍台にとどまる可能性もあるが、昨年のように最終的に1.30倍台まで下がる可能性もある。
◆和光国際
ここ5年間ではもっとも高い1.78倍からのスタート。最終的には1.40倍前後、下がっても1.35倍程度までと予想される。
【南部地区】
◆浦和
最初から最後まであまり大きな変動が無いのが特徴。1.36倍というやや低いスタートなので1.40倍を超えるあたりまで上がる可能性がある。
◆浦和一女
変動が少ないという点では浦和と共通するが、スタートは高くても1.30倍程度。今年は1.21倍とここ5年間ではもっとも低いスタート。1.30倍台までは上がりそうだが、1.4倍を超えるかどうかは微妙だ。
◆浦和西
2倍越えの高倍率から始まり、1.5倍前後で収まるのが例年のパターン。
今年の2.08倍スタートはこの学校としては低く、ここ5年間では最低。1.40倍以下になるのは考えにくい。
◆大宮
2倍超えの高倍率から始まり1.40倍~1.50倍程度に収まるのが例年のパターン。今年も同様な推移となると予想される。
◆川口北
今回の1.40倍スタートは4年前の1.41倍スタートに並ぶもの。この時は最終的にも1.39倍とほとんど変化がなかった。1.30倍台で収まると予想される。
◆蕨
2倍には届かないものの1.90倍台の高倍率から始まり、最終的に1.30倍から1.40倍に収まるパターンが多い。今年も1.40倍台の後半と予想される。
◆市立浦和
他のグラフと異なり縦軸が4.5倍からとってあるので目立たないが、最初と最後の変動幅は大きい学校だ。
ここ2年間3倍超えの高倍率からスタートし、最終的にも2倍を割ることはなかった。今年は2.82倍からのスタートなので2倍を割る可能性もあるが、それでも1.90倍台だろう。
◆大宮北
スタートの倍率がばらつく傾向があり、かつ下がり幅も大きい。学校の評価がいまひとつ定着していない印象だ。1.20倍台まで下がると予想される。
◆川口市立
市立浦和と同じくグラフの縦軸が4.5倍からとってあるので下がり幅の大きさが目立たないが、3倍を超える高倍率から1.70~1.90倍まで下がることが多い。
今年の2.48倍スタートは、この学校としては4年前の2.58倍に次ぐ低いスタートだ。1.50倍前後まで下がる可能性もある。
【北部地区】
◆熊谷
昨年に続き定員割れ状態からのスタートだ。今回の0.86倍は、3年前の0.87倍スタートよりも僅かだが低い。最終的には1.00倍を超えるにしても1.15倍に届くかどうかは微妙だ。
◆熊谷女子
熊谷と同様、2年連続定員割れ状態からのスタート。0.75倍スタートはここ5年間で最低であるばかりではなく、おそらく過去最低であろう。最終的に1.00倍を超えるかどうかといったところ。
◆熊谷西
毎年スタートは1.50倍を超えるが、最終的には1.10倍台まで下がるのがこれまでのパターンだ。今年も同様と予想される。
以上。
グラフ作成に時間がかかり、その分、分析が甘い。
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