最後まで頑張るのは受験生だけではない。
 学校や先生だって最後まで頑張る。
 すでに今年度の説明会を終了してしまった学校もあるが、多くの学校(公立)は年明けにも学校説明会や個別相談を実施する。
 だから、先生も頑張る。

 が、今日の話題はそこではなく、次の入試、すなわち令和7年度(2025年度)入試に向けた動きについてである。
 まだ令和6年度(2024年度)入試の本番はこれからだが、いくつかの学校は、早くもその次に向けて動き出そうとしているのである。

◆1・2年生向け説明会を実施する学校
 次の3校は、年明けの2月から3月にかけて1・2年生向け説明会を実施する。
 
 大宮   2月3日(土)、2月17日(土)
 春日部  2月17日(土)
 川越女子 3月26日(火)
 
 大宮は「中学1・2年生対象の学校見学ツアー」としている。時間帯で1部(さいたま市内生)と2部(さいたま市外生)に分け、各部40組を募集。在校生保護者との個別相談もある。
 大宮と春日部が実施する2月17日と言えば、今年度入試の本番4日前である。
 個人的には、このタイミングでの実施について先生たちの賛同を得られたことに驚いている。
 「今、それどころじゃないだろう」となるのが普通だろう。

 このブログをお読みになった公立管理職の皆さんの中には、「では、わが校も」と思われた方もいるかもしれない。
 だが、入試業務や人事など面倒な仕事をかかえるこの時期に、先生方の賛同を得られるかどうかだ。

◆早期の説明会のメリット
 このブログでたびたび述べているが、早期の説明会のメリットは、入試への意識が高い生徒を集めやすいことである。
 学力上位層を集めやすい。
 また、学力はほどほどであっても、目的をしっかり持った生徒を集めやすい。
 つまり、早期の説明会は人数(量)よりも質を求めた説明会ということになる。

 遅い時期の説明会にやって来る受験生の中にも、学力が高く、目的を持った生徒はもちろんいる。
 ただ、ほとんどが動き出してからだと、その中から探し出すのが難儀だ。
 その点、早期の説明会にやって来る受験生は全員が意識の高い生徒たちだ。
 「はい、あなた合格」と、その場で言ってやってもいいくらいだ。

◆トップ校の動きである点に注目
 早い始動が、公立トップレベルの学校の動きであることに注目しておこう。
 赤字(定員割れ)続きの学校が苦し紛れにやっているわけではないのだ。

 公立入試制度の変更が決まっている。
 現1年生は移行期間ということで新制度の一部が適用されるので入試への関心も高いだろう。
 また、次に入ってくる1年生は、新制度の第1期生となるため、これまた入試への関心は例年にも増して高いだろう。

 こうした背景を考えると、早期開催の動きはトップレベルの高校から始まって、徐々に広まってくると予想される。
 2月3月は無理としても、5月の連休前後、あるいは6月から7月前半(夏休み前)に何かしらの入試イベントを開催する学校が少しずつ増えてくるだろう。
 もちろん公立私立含めての話である。

【追記】12月26日
 1・2年生向け説明会に次の学校を追加
 熊谷女子 2月3日(土)