47都道府県の魅力度ランキングで埼玉県は46位だそうである。
 なんか中途半端だな。
 どうせなら47位になって欲しかった。
 来年に期待しよう。

 なお、最下位は佐賀県である。
 どちらも亡くなって久しいが、我が母は埼玉県、父は佐賀県の出身だった。
 だから、このワンツーフィニッシュは個人的には誇らしい。

 ブランド総合研究所という会社が実施している調査だが、こういうランキング形式はマスコミが飛びつく。
 ネットニュースやバラエティ番組で取り上げると、結構数字が取れるからだ。

 1位 北海道
 2位 京都
 3位 沖縄

 こう見ると観光地としての魅力が影響しているようだ。
 私はこの10日間で京都に3回行ったが、たしかにこの地は国内外からの観光客であふれている。
 ただ、名所旧跡も多いので観光なら何度でもかまわないが、京都に住みたいか、京都で働きたいか、京都で勉強したいかと言われたら、ちょっと考えてしまう。
 北海道、沖縄もしかり。
 むろんそこに住まわれている人々は、観光の対象地とはならないから、別のところに魅力を感じているのだろう。

 この調査結果に観光要素が大きく寄与しているとしたら、わが埼玉県は永遠に下位をさまようことになるだろう。
 海もない、山もない(低いのはあるが)。
 山がないから温泉もない。
 有名な神社仏閣もない。
 テーマパークもない(辛うじてムーミンバレーパークあり)。
 空港もない。
 とにかくインバウンドが期待される要素が皆無。

 小学校4年生以来60年以上埼玉に住み続け、社会人になってからもほぼ埼玉で働いている私から見た場合、埼玉の魅力は自然災害が少ない点か。
 この先は分からないが、この半世紀については確かに言える。

 魅力度最低レベルではあるが、その割にこの少子高齢化社会の中で人口は減らない。
 首都東京へのアクセスの良さ、通勤・通学に便利というところが人々が埼玉に集まる大きな理由だろう。
 東京の補完勢力というポジション。それが埼玉県。
 今の自分の仕事との関連で言えば、子育てするなら埼玉、子供を教育するなら埼玉と言ってもらえるようになれば嬉しい。