学校ホームページからの話題。
 まずこちらのニュース。
 県立小川高校HP。
 (余談だが単に「小川高校」と検索すると東京町田市の都立小川高校が先に出てくる可能性が高いので必ず「県立小川」と検索すること)

 「朋有り、遠方より来たる、亦また楽しからずや(杉戸高校よりお客様来校)」

 朋有り・・・はもちろん論語から。

 杉戸高校の先生が小川高校に押しかけた。
 もとい。訪ねた。
 間を取り持ったのは「お世話になっている大学の先生」とあるので、たぶん「ものつくり大学」。
 小川高校、杉戸高校ともに同大学と高大連携協定を結んでいる。

 あるようでない公立高校間の交流。
 もちろん授業はじめ教育レベルでの交流は豊富にあるわけだが、広報活動や生徒募集活動をも含めた情報交換の機会はそれほど多くはないだろう。
 校長・教頭ら管理職はなんだかんだで他校との付き合いはあるが一般教員は外部との交流の機会は少ない。
 もっとも、勤務時間中は校長の許可なく学校外に出られない決まりだし、好き勝手に生きている私らとはわけが違う。

 私がなぜ小川高校のHPを見に行ったかというと、明後日、教員研修会に講師として招かれているからである。
 別に極秘で招かれているわけではないし、呼ばれている本人が言う分にはかまわないだろう。
 それで最近のニュースをチェックしておこうとHPを開いたところ、新着情報のトップに載っているのを発見したわけである。

 さてそうなると。
 あの杉戸高校が黙っているわけがない。
 と、こちらを開いてみると、やっぱりあった。

 「【1月28日(火)の杉戸高校②】小川高校様と情報&エール交換」

 いいね。
 阿吽の呼吸とでも言えばいいのか。
 こういうのはタイミングが大事。
 いや、鮮度が大事と言ったほうがいい。
 今日のことが今日のうちに両方に載っていることで予想外の相乗効果が現れるかもしれない。

◆地域間競争の時代
 今日は所用あり別の県立高校を訪れたわけだが、雑談の中でこんな話をした。
 これからは「学校間競争」と同時に「地域間競争」というものを考えなくてはいけない。

 隣の公立高校がライバルだとか、近くの私立高校が敵だなんて言っていると、「地域丸ごと負けちゃうぞ」。
 今はそういう時代だ。
 人が出て行かない町、あわよくば人が入ってくる町にするためには、公私の垣根さえ越えて協力する。
 (この場合の人とはもちろん受験生である)

 人が少なくなってくれば、電車やバスの本数だって減ってくるだろう。
 利便性はますます悪くなる。
 この一点を考えただけでも「ポツンと一校」が栄えるはずがないことは分かるだろう。

 とりあえず市や町にとどまってもらおう。
 それがだめでも県内にはとどまってもらおう。
 それが無理ならせめて日本にとどまってもらおう。
 そのためには当面のライバルとも手を結ぶ。
 もちろん行政や地域住民も味方につける。

 いや、そんなことはとっくの昔から分かっているよという方も多いだろう。
 結構なことだ。
 だが、まだ気づいていないらしいのんびり屋さんもいるので警告を発しているのである。