大宮科学技術高校の学校説明会に行ってきた。
 会場はわが事務所から徒歩3分の埼玉会館小ホール。
 事前予約は不要。
 これは行くしかない。

 会場は6分から7分の入りといったところか。
 同校は新校説明会を前年度のうちから始めている。
 新年度に入ってからも4月から6月まで毎月実施しており、今回が4回目。
 来年4月に6つの新校が誕生するが、変化の大きさという点ではこの学校が一番なので、このくらいのペースでやらないと理解が進まない。

 新校については以前にもこのブログで書いた。
「新・大宮工業高校、ライバルは理数科か」

 今回は説明会の進行や内容について感想を述べておこう。
 内容は校長挨拶と教頭による学校説明のみ。
 非常にシンプルだが、これでいい。
 前述したように、学校が大きく変わるのだ。
 今まで埼玉県にはなかった新しいコンセプトの学校が始まるのだ。
 集まった受験生や保護者も「どんな学校が始まるのか」に興味があるのだから、それに応えればいい。

◆さらに画像が欲しい
 パワポのスライドを用いた学校説明は約1時間にわたって行われた。
 説明としては結構長いのだが、ほとんど長さを感じることはなかった。
 説明の巧さももあるが、学校の中身そのものが新しいからだろう。
 
 欲を言えば、もう少し画像を多く取り入れると良かった。
 各学科の説明なども画面は文字ばかり。
 学びの内容がイメージできるような画像(写真など)を取り入れるとさらに興味を惹いただろう。

 後半に設備の紹介があったが、さすがにこれは写真付きだった。
 そして、会場の様子を見ていると、この時明らかに中学生の顔が上がった。
 5軸マシニングセンターやレーザー加工機、金属3Dプリンターなど実物を見てもらうのが一番いいのだが、写真でも十分感動する。
 説明そのものは良かったので、スライドだけ差し替えてもらうともっと盛り上がるだろう。

◆止まらない質問
 説明会では質疑応答の時間を設けることが多いが、実際のところあまり質問は出ない。
 ところが今回はまったく様子が違った。
 中学生から、保護者から、次々に質問が出て止まらない。
 10問以上は出たのではないか。
 これは珍しいことだ。

 質問が多く出たのはプレゼンター(説明者)の功績であろう。
 そして、新校について関心の高い層が集まったこともあるだろう。
 「プログラム言語は何を学びますか?」
 「建築設計はどのレベルまで学びますか?」
 「メタクエストの使途はどのようなものですか?」
 これらは中学生本人からの質問。
 保護者の方からは、大学共通テストへの対応、入試で求められる学力(偏差値)レベルなどについて質問があった。

 新校への関心の高さと期待の大きさがよく分かる説明会だった。