関東地方の梅雨明けはまだだと思うが、ここに来て連日の猛暑である。
 昨日所用あって近くまで車で出かけた。鉄道であれば浦和駅から北浦和駅までのおよそ一駅分なのだが、この間、救急車3台に遭遇した。年寄りの熱中症だろう。年寄りは皮膚の温度センサーが鈍くなり、暑さや寒さを感じにくくなっているのである(自覚あり)。また、のどの渇きも感じにくくなっており脱水症状に陥りやすいのである(自覚あり)。

 そんな年寄り界隈では、時々「ステッキチェア」なるものが話題になることがある。普段はステッキ(杖)として使用するが、ボタン一発で椅子に早変わり。手押しのシルバーカーとまでは行かないが、いざという時のために持っておきたい。

 お若い方には理解できないと思うが、年寄りは重力に逆らって体をまっすぐ支える抗重力筋が弱っているので、ただ立っているだけで大きな負担がかかる。
 また、高齢になると、バランスをとる力が弱くなる。電車やバスの中では、揺れで転倒し骨折するリスクが高いため、「できれば座りたい」という気持ちが強くなる。
 とにかく、座りたい。

 が、この座るという動作にもいろいろあって、たとえば正座などは膝痛に悩まされる年寄りには到底無理だ。では、胡坐(あぐら)はどうかというと股関節の可動域が極端に狭まっておりこれも無理。「どうぞ楽にしてください(足を崩してください)」と言われても、それができないのだ(自覚あり)。

 座るなら椅子。これがないと座れない。

 という長い前振りがあって、今日は話題は下の写真(インスタ)だ。
「全校集会・学年集会用 簡易チェア導入」(花咲徳栄高校Instagram)

 フォロー中の高校インスタをチェックしていたら、この学校の「いじめ防止講話」の動画がでてきた。学期末はこういう行事が多い。講師は弁護士(スクールロイヤー)なのだが、演台に手をつくわ、腕組みするわ、腰に手をやるわで、えらく態度がでかい。まあ、年寄りが若いもんに文句を言うと嫌われるから、自分は気を付ければいいだけだ。と、カメラが生徒の方にパンすると、どうも生徒の様子(姿勢)がいつもと違う。
 どう見ても、体育館に直に座ってはいないな。
 椅子に座っているように見える。
 機会があったら聞いてみよう、と思いつつ次の動画を見たら、答えが分かった。
 簡易チェアというものを導入したのだ。

 通常、体育館で椅子を使う場合、床を保護するために養生シート(保護シート)を敷く。しかし、式典とか、説明会とか、特別な場合は生徒を動員してシートを敷き、椅子並べをするが、毎度毎度それをやるのは手間だ。
 そこで、全校集会や学年集会レベルだと体育館直すわりというケースが多い。

 簡易チェアそのものはさほど高価なものではないし、床の保護という問題がクリアできるなら、もっと広がってもいいだろう。

 ついでに椅子の話をもう一つ。
 以前にも書いたと思うが、私立には長く座っていても疲れない椅子を用意している学校が多い(アイキャッチ画像は花咲徳栄の場合だが、普通教室である)。
 公立も自習室や図書館などには特別な椅子を用意しているようだが、もっとも長く座っている普通教室の椅子は昔ながらの木製だ。安心・安全に加え、「快適」も求められる時代だ。少しずつ改善してほしい。