最近増えてきたのが生徒(高校生)による学校説明会だ。
いろいろなスタイルがあるが、なかなか好評のようで、今後さらに増えそうだ。
一例を挙げれば。
川越女子高校の「第2回 生徒による学校説明会(8月9日)」

プログラムを見ると。
・生徒会長挨拶
・川女生の1年(生徒会)
・SSHについて(SSH2年生)
・受検制度について、進路について
(生徒と質疑応答方式)
・紫苑祭の紹介(紫苑祭実行委員)
などとなっている。
このとおりだとすると校長挨拶もないわけだ。
教頭も教務主任も進路主任も登場しない。
さすが「生徒による」と銘打っているだけある。
生徒参加型の説明会は以前からあった。
たとえば、オープニングなどに吹奏楽部や合唱部、ダンス部などが演奏や演技を披露する。
今でも多くの学校で行われているが、これも生徒参加の一つの形だ。
説明を聞きに来たのだが、とは言え説明だけでは飽きるし疲れるので息抜きも必要だ。
それに、この時見たり聞いたりした演奏・演技などが志望動機になる可能性は大いにある。
他に。
生徒会長などが登場し、学校アピールをする。
司会を放送部や生徒会役員などが行う。
受付を生徒が行う。
校舎見学などのガイドを生徒が行う。
という具合で、生徒の手でできそうなことはできるだけ生徒に任せようではないかというのがトレンドである。
ただ主体はあくまでも先生である。
生徒主体とか生徒主催とか名乗っても、そこは学校教育の一環として行われるものである。
安全管理なども含め、最終責任は学校が負う。
先生が知らないところで生徒が勝手にやってしまうわけではない。
うちの先生方はこんなに立派、なんていうのはほとんど学校アピールにならないが、うちの生徒たちはこれだけのことができるんですよというのは立派なアピールになる。
受験生は自分もこうなりたいと思ってくれるかもしれないし、保護者は我が子もこうなって欲しいと思ってくれるかもしれない。
多くの学校が複数回の説明会を開催するから、そのうちの1回くらいは生徒主催で先生がほとんど表に出てこない説明会にしてもいいだろう。

2025-08-01 at 22:05
まだ生徒主体の説明会があまりなかった頃、とある高校で生徒さんたちが中心となって行った説明会に参加した当塾の生徒さんが「この学校の説明会が一番印象に残った」と話していたのを、今でも覚えています。
これからの説明会は、先生方の説明と生徒さん自身の言葉の両方があってこそ、よりリアルに学校の魅力が伝わるのかもしれませんね。