越ヶ谷高校の教育関係者対象学校説明会に行ってきた。
今の若い方は「越谷高校」と間違えるが、小さい「ヶ」が入った「越ヶ谷」が正しい。
越ヶ谷は日光街道の宿場町であった。
「草加宿~越ヶ谷宿~粕壁宿~杉戸宿~幸手宿~栗橋宿」。
つまり、「越ヶ谷」こそが今の越谷の中心地であった。
ちなみに越谷市役所の住所も越ヶ谷高校の住所も「越ヶ谷」である。
「宿場町あるある」で、かつての中心地から離れた町はずれに鉄道ができ、駅が作られたので、立場が逆転しまった。
今日は、駅から直進し、越谷市役所の先を左折し、元荒川沿いを進むルートを選択した。
越谷には元荒川、古利根川、新方川、綾瀬川、中川など数多くの河川が流れている。
そのため昔から洪水が多かったようだ。
荒川と利根川が並んで流れていたらそうだろう。
それで、荒川を西へ、利根川を東へと移動した。その名残りが元の荒川で「元荒川」、古い利根川で「古利根川」。
が、近代に入っても常に氾濫の危険と背中合わせで、そのため大規模な調整池を作った。それが通称「レイクタウン」。
なんてことを考えながら約20分で学校に着いた。
◆いきなり芸術をかましてきたか
校門を抜け、玄関に向かうと歓迎の立て看板ならぬ、歓迎の張り紙。
(アイキャッチ画像がそれ)
こいつはどう考えたって、今日この日のために用意されたものだ。
芸術方面はからっきしダメな私でも、この文字をしたためた人物が只者ではないことはすぐに分かった。
後で聞いたことだが、書かれたのは日展にも入選するような先生とのこと。
で、普通ならここまでで、それで十分なのだが、越ヶ谷高校はそこで終わらせなかった。
説明会を終え、帰ろうとしたら、玄関にこの張り紙。

パーフェクト。
見直したぜ、越ヶ谷高校。
◆ここに来たかった個人的理由
このブログの読者には公立高校の先生方も多いと思うので、ちょっと裏話。
小池真也先生が校長を務めている間に一度は来ておかなければと前々から思っていた。
小池校長のご父君である故・小池昭彦先生は私のかつての上司である。
新人として川口北高校に赴任したときの教頭先生だった(新設川口北高校の初代教頭)。
初代校長の宮嶋秀夫先生(故人)の教員採用方針は、「出来の悪い生徒でも可愛がって面倒みてくれる先生」を集めるということだった。
だから、宮嶋校長も小池教頭も、「出来の悪い教員でも可愛がって」面倒みてくれた。
小池教頭は頭ごなしに人を叱ることはなかったが、仕事には厳しかった。
というか、とにかく細かいことにも口うるさかった。
なので、陰で「池坊は、いちいち細かいよな」などと言い合っていた。
池坊(いけぼう)というのは小柄でどちらかというと童顔だったからである。
だが、小池教頭が他校に転勤し(当然だが後に校長となる)、次の教頭、また次の教頭と後任がやって来るに至り、われわれガキどもは小池教頭がいかに有能であったかを思い知るのである。
今風に言うならば、「レベチ」「ダンチ」、「エグい」。
小池教頭は、仕事の基礎をしっかり叩き込んでくれた。
バカだった俺たちを一人前にするためにうるさく細かく教えてくれたわけなんだが、こういうことって、全部後で気がつくんだな。
そういう恩義のあるかつての上司の御子息とあらば、微力ながら応援せずにはいられないではないか。
というのが個人的理由である。
ついでのついでに言えば、私は小池真也校長の妹さんの高校時代の担任でもある。
◆私立に狙われやすいポジション
少し真面目な話もしておこう。
越ヶ谷高校は、おそらく私立授業料無償化の影響をもっとも受けやすいポジションにあるだろう。
地理的に言えば、都内や千葉県へのアクセス、また県内各地へのアクセスに非常に恵まれた地域である。
したがって、越ヶ谷高校を視野に入れている生徒は、都内や千葉県内及び埼玉県中央部の私立も視野に入れやすいであろう。
また、学力レベル的にも偏差値60前後ということであれば、私立も選びやすい。もちろん、私立高校側としてもこのレベルなら入学してほしい。
私立授業料無償化が進んでも、すべての公立がその影響を受けるわけではない。
地理的条件と学力レベル。
この2点において私立と競合する公立がもっとも影響を受けやすい。
越ヶ谷高校の場合、もろにこのゾーンに入っていると言えるだろう。
さて、どう戦って行こうとしているのか。
今日の塾説明会の聞きどころはここだったのだが、その話は後日、埼玉新聞社高校受験ナビにレポート記事が掲載されるだろう。

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