昨日の研修の中でこんな話をした。
「たぶん先生方が想像されているほど、塾長・教室長・塾講師の影響力はない」
高校の先生方は、塾説明会を開けば、塾長たちがその結果を自塾に持ち帰り、塾生たちに勧めてくれるだろうと期待しているだろうが、その思惑はたぶん外れる。
理由は?
ハラスメント全盛時代だからである。
今の時代、強い指導、上からの指導は流行らないのだ。
むろん、中には、「俺は(私は)そうじゃないぞ」と言われる方もいらっしゃるだろう。
でも、そうおっしゃるあなたは、いわゆるカリスマであって、超レアな存在なのだ。自分ができるからって、それを一般化しちゃいけない。
時代は昭和ではなく平成を飛び越して令和なのだ。
令和時代に求められるのは「寄り添う指導」だ。
「この前、〇〇高校行ってきたけど、すっごく良かったんでここにします」
「そうだね。先生も(自分も)見てきたけどとてもいい学校だったよ。合格目指してがんばろう」
つまり、受験生・保護者がすでにその学校を訪れており気に入っている。少なくとも好感触を持っている。
前提はそこ。
その上で、受験生・保護者の決心を後押ししてあげるのが塾長の役割。
「偏差値〇〇だから、ここにしなさい」なんて言うわけがない。
というわけだから高校の先生方(特に公立の先生方)。
塾長たちに対して「ぜひ、塾生の皆様に本校を勧めてください」などとお願いしてはいけない。
勧めるという行為はハラスメントと紙一重なのだ。
ある塾が(塾長が)、特定の学校を勧めようものなら、強権的な塾のレッテルを貼られ、下手をしたらやめられてしまうかもしれない。
◆情報拡散への期待
公立と私立とでは塾説明会の位置づけが異なる。目的が違う。
公立に関して言えば、その意義目的は三つある。
第一に好感度を高めること。
塾対象であれ、受験生対象であれ、説明会というものは印象がすべてなのである。このことは何十年も前から言い続けている。
いい学校だなあ、と思ってもらう。
それだけでは直ちに出願には至らないが、「いい学校だなあ」と思ってもらわないことには候補にすらならないのである。
第二に入試情報を提供すること。
相手が塾の先生であるから、可能な限り入試に関わる情報を伝えたい。
塾の先生がもっとも知りたいのは入試に関する情報である。できれば合格者平均点とか合格最低点を知りたい。そのために参加している方も多いだろう。
塾の先生を呼んでおいて、「入試に関しては県教委のHPをご覧ください」はないだろう。じゃあ、何で呼んだんだ。
なので可能な限り、入試に関わる数字は明らかにしてもらいたい。
第三に学校広報応援団になってもらうこと。
近年新たに加わった機能だ。
塾長の中には、自らブログを書いたり、youtube動画を作ったり、SNSで情報発信したりしている方も少なくない。
塾説に来て、話を聞き、授業や施設も見て、さまざまな情報を持ち帰ってもらう。
そうすると、塾長はそれらを再構成し、学校訪問記などの形で発信してくれる。
塾長たちにその気はないが、結果としては応援団の役割を果たしてくれる。
今までになかったことだ。
夏休み前の塾説シーズンは終わったが、9月以降もまだチャンスがある。
今からでも計画してみたらどうか。

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