今日埼玉県教委のHPを見て気がついたのだが、例年7月初旬には発表される「公立高校入試における各高校の選抜基準」が8月下旬発表予定となっていた。
まあ、そうだろう。
例えば、学習の記録の得点は今までどおり「1:1:2」や「1:1:3」でいいのかという議論は当然出てくるだろう。成績評価の前提となる授業がまだ始まっていないし、今後どれだけ挽回できるかも不透明だ。そういう中で3年の成績に2倍、3倍の重みを持たせることがはたして妥当なのか。
特別活動の記録も難しい。必ずしも明記はされてはいないが部活の実績は最上級生となった3年次の記録が想定されているはずだ。しかし、大会は軒並み中止だ。では、2年次までの実績でと言っても、その時はベンチか球拾いだったかもしれない。よって、ここも見直しが必要だ。
英検などの資格についても同様。
というような事情を考えれば、発表時期が遅れるのは止むを得ない。そもそも校内での会議も開けてないわけだし。
さてそこで、大胆予想しておくか(ハズレが多いが)。
コロナ第2波、第3波の襲来を免れ、授業の遅れが少しずつ挽回され、予定通り2月の学力検査が実施できたという想定だ。
今年の入試は学力検査で決まる。
最初に書いたように、中学校としても調査書が書きづらいわけだ。高校側も、市町村や中学校ごとに休校期間中の対応がバラバラだから(ふだんでも、いろいろバラバラなんだが)、同列に扱うことが難しい。保護者も何市は不利、何中は不利と言い出すだろう。で、それに対する答えは一つ。ハードルを下げることだ。
3年の成績を極端に重視することはありませんから。
大会の実績はみんな無いから心配ありません。
資格もみんな取れてませんから。
と、こうするしかないでしょう。
結果、調査書では差がつきにくくなって、相対的に学力検査の比重が重くなる。
学力検査の出題範囲は狭める方向だろうが、それで簡単になると思ったら大間違い。
なんてことは、塾の先生方は先刻ご承知だろう。
入試の学力検査なんて所詮は点差を付けるための装置であるから、短くなった分は深めればいい。
今まで記号選択だった人名、地名、用語を記述に変える。記号選択は4拓から5択、6択にする(現に神奈川県の共通選抜には8択もあるよ)。という具合に、いくらでも手はあるわけだ。
今の段階で、子供たちにあまり不安を与えるようなことは言うべきではない。保護者にも。そこは慎重にお願いしたい。
でも、少し落ち着いてきたら、学力検査の比重が高まりそうだから、範囲が狭まったと甘く見ずに、深めて行こうぜと言ってやろう。
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