やはり公立高校入試の出題範囲は狭められるね。この話題三連投だが、大事なところだから許してもらおう。
 5月13日、文部科学省から「出題範囲や内容、出題方法について、特定の入学志願者が不利にならないよう、必要に応じた適切な工夫を講じるように」との通知が出された。
 これを受けて、高田直芳埼玉県教育長は15日の定例記者会見で、出題については大きな課題であるという認識を示した。
 ソースは埼玉新聞記事であるので、詳しくはコチラをご覧いただこう。
 「授業動画や分散登校などの併用必要 学校再開に教育長が見方、高校入試の出題も「課題」」

 記事によれば会見の内容は次のとおり。
 1 学校再開は、週1日程度の登校日を設け、授業動画や分散登校などを併用する期間が必要である。
 2 県立高校では全校が授業動画の配信を開始しており、11日からは双方向のオンライン授業についても希望校70校を三つの時間帯に分けて試行している。
 3 学校再開の動きが出ているが、最初から全員が登校して朝から授業をして部活も、ということにはなっていない。
 4 学校再開に向けた県の段階や条件などの詳細は「検討中」だが、感染状況や生徒数を考慮して登校日を増やしていく。
 5 休み時間や登下校の感染対策が懸案だ。
 ここまで、学校再開関係。以下、高校入試関係。
 6 入試出題については検討段階だが、「大きな課題」だと思っている。
 7 隣接県から埼玉県立高校に入学する場合があり、入試ではそれぞれの中学で使用された教科書の内容を網羅した出題とする必要がある。
 8 各種の大会中止などで調査書に活動歴が記載できない場合でも不利にならないようにするなどの配慮を文部科学省から求められている。

 以上だが、文科省から通知が出ていて、教育長が「大きな課題である」という認識を示している以上、狭める方向で検討されるに決まってるでしょう。まあ、どのあたりで区切るかを検討すると仰ってるわけですな。
 
 7番目の隣接県云々の話だが、埼玉県では毎年、東京と神奈川を除く関東各県と隣接県協定を結び一部の地域について相互に県をまたいでの受験を認めているので、他県からの受験者にも配慮が必要だと言っているのかな? まあ、元々各県の入試制度や出題内容、出題方法などはそれぞれ異なっているので、配慮と言っても限界はあると思うが。(この件に関して、私はあまり詳しくない)

 8番目の部活動等に関する話だが、これは昨日のブログに書いたばかりだ。「活動歴が記載できない場合でも不利にならないようにする」ためには、ここにあまり大きな得点を与えないようにするしかない。

 追伸:5月15日、文部科学省から「新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた学校教育活動等 の実施における「学びの保障」の方向性等について(通知)」というのが出ているので、時間のある時に見ておいてください。