すでに新聞報道等でご存知と思うが、埼玉県教育委員会が、新型コロナに感染した受験生の救済策として、特例の追検査を実施する方針であることを発表した。
 埼玉新聞の記事はコチラから。
 <新型コロナ>感染した受験生を救済 来年春の県公立高校入試、特例の追試験を実施 県教委が方針
 現在開会中である埼玉県議会12月定例会一般質問で、自民党議員の質問に対し、高田教育長が答えたもの。

 2年前から追検査の制度が始まったが、本試験から5日後という設定なので、治療や観察期間の長い新型コロナに感染した場合には通常の追検査は受けられないだろうということで、さらに遅い日程で特例の追検査を設けようということである。
 本検査と追検査の合格発表は3月8日となっており、特例の追試験は10日から15日の間に設定されることになろう。
 学力検査を実施する教科は本検査・追検査同様5教科なのか、それとも既に同趣旨の追検査について発表している神奈川県のように3教科に縮小するのか、そのあたりは今後の正式発表を待たなければならない。

 このニュースを聞いて、今から追試験用の入試問題を作るのかと聞いてきた塾長先生がいる。
 「いや、それは心配ない」
 って、私が答える話じゃないが、県教委は様々なケースに備えて、コロナ云々とは関係なく毎年たくさんの問題を用意している。
 その中の一つを使うだけだ。
 というか、そういう前提があるから、特例でもう1回やりますと言えるわけだ。

 元々ある追検査の受検者は、2020年度入試が30人、2019年度入試が28人だった。
 受検者予定者をざっと4万人とすれば、0.1%にも満たない。
 記憶で言っているので多少の誤差はあるかもしれないが、だいたいそんなものだ。
 特例の追検査が行われたとしても、受検者はそれ以下と思われるが、今後の感染拡大状況によってはもっと増える可能性もある。
 引き続き感染拡大阻止に努めなければならない。

 公立高校の方針は分かったが、1か月以上手前に入試がある私立高校の対応はどうなっているのか。
 学校によっては、新型コロナ感染者対策として、公立同様期日をずらした追試験を設定しているが、試験当日のコロナ対策については詳しいが、コロナで受験できなかった受験生への対応にはまったく触れていない学校もある。
 説明会や相談会では知らせているのかもしれないが、WEBサイトでも公表して欲しいものである。

 以下雑談
 今回、入試でのコロナ感染対応について議会で質問したのは、新聞記事にもあるように荒木裕介議員(自民党)だ。
 同じ日、井上航議員(無所属・県民会議)も質問に立ち、「話題の人気アニメと連携した観光施策について」という質問をしている。
 もちろん、他にもたくさんの項目があって、その中の一つなのだが、要するに「鬼滅の刃」に便乗してはどうかと県当局に問うているのである。

 竃門炭治郎の出身地が雲取山(くもとりやま)で、雲取山は東京・埼玉・山梨の県境にあるから、秩父観光の振興に利用できるのではないかと述べている。
 本気か!
 いや、たしかに雲取山は三峯ルートというのがあって埼玉県側の三峯神社の方から登る人もいるわけだが、基本東京の山じゃねえの。東京都で一番高い山(2000mちょっと)。私は埼玉県民だけど東京・奥多摩(鴨沢ルート)から登るよ。
 雲取山をなめちゃいけない。素人が碌な装備もせず軽い気持ちで登ったら遭難するぞ。
 それに、鬼滅を読んだって、雲取山は大した扱いじゃない。
 私はコロナで学校訪問が出来なくなった4月か5月頃、鬼滅は全巻読んでアニメも観たが、雲取山は印象に残ってない。
 まあ、鬼滅を利用した観光政策というより、鬼滅に便乗した話題作り、自己アピールだな。
 くだらん質問してんじゃない。

 昨日発売になった鬼滅の刃23巻(最終巻)は、各地で大行列を生んだようだが、私は並ばずに買えるkindle版で読んだ。