コロナ陽性者、再び上昇局面に。
 といった状況で3学期を迎えることになった。

 第6波ということになろうが、陽性者の増加ペースがこれまでより急である。
 1月1日の新規陽性者は全国で500人程度だったが、1週間を経ずして4500人まで急増した。
 年末年始で家族や仲間と集まる機会が多かったことも影響していると思われるが、この急増ペースを見る限り、すでに言われているようにオミクロン株は感染力が強いというのは本当らしい。
 ただし、重症者は少ないようだから、弱毒化しているのだろう。

 東京五輪前後の第5波では、日々2万人の新規陽性者があり、ピーク時は2万5千人超となった。
 この経験と、現在の急増ペースから考えて、この1週間ないし2週間のうちに一気に1万人台となる可能性も高い。
 さて、そうなると毎度おなじみ「まん延防止特別措置」や「緊急事態宣言」の発令という事態になる。
 この2年近くの経験からすれば、それらに大した効果は見込まれない。
 だが、1万とか2万という数字を目の前にして、政治や行政としては何もしないというわけには行かない。

 よって、一つは政府や行政は何も手を打たないという批判から逃れるため、もう一つは過去の政策・対策との整合性を保つため、効果はないと知りながら「まん延防止特別措置」や「緊急事態宣言」を発令することになるだろう。
 だが、ここで岸田首相や各都道府県知事らが、これまでのやり方を踏襲せず、「まん延防止特別措置」も「緊急事態宣言」も発令せず乗り切ろうという方向に舵を切れば大したもので、コロナ禍からの回復も急ピッチで進むだろう。

 以上は希望的観測であるが、残念ながらそうはならない可能性の方が高い。
 さて、そうなると時差通学やオンライン授業の復活である。
 先生方も、もう慣れっこになっていると思うが、いつ何時児童生徒の登校ができない事態になっても良いように、準備おさおさ怠りなくとお願いしておこう。
 もっとも、私のような第三者が言わずとも、もうとっくに備えはできているはずだが。

◆入試は予定通りだろう
 明後日(10日)から始まる埼玉県内私立中学校入試は予定通りだとして、1月22日からの私立高校入試はどうか。
 ちょうど2週間後となるが、こちらもぎりぎりセーフか。
 心配なのは、決断力のあるところを見せたい岸田首相が、突然に緊急事態宣言など言い出すことだ。

 埼玉県公立入試の方だが、これも当初日程通り行われるだろう。
 昨年も1月7日から1か月にわたり緊急事態宣言が出され、そのため説明会などの中止はあったものの、入試そのものは予定通り行われた。
 今年度は、通常の追試に加え、特例の追試日程も用意されているので、入試を受けられないという心配は要らない。

 受験生の皆さんは、入試は当初予定通り行われると考え、準備を進めてもらいたい。
 しかし、コロナだろうがインフルエンザだろうが普通の風邪だろうが、罹って良いことは何もない。
 この2か月間を元気な状態を維持する方が有利に決まっている。

◆年寄り的健康アドバイス
 私は70歳のジジイで、若い中高生に比べ圧倒的に不利なのだが、風邪を引いたり熱を出したりすることはない。
 別に特別なことはしていないが、三つ心がけていることがある。

 一つ目は、三度の食事をきちんと摂る。
 栄養のことも考えた方がいいが、それは適当で、とにかく決まった時間に飯を食う。

 二つ目は、しっかり寝る。
 最近は風呂に入ってちゃんと肩まで浸かる全身浴を実行している。
 その方が寝つきがいい。
 寝る前にスマホは見ない。
 そうすると朝までぐっすり寝られる。
 時間がある時は、朝も風呂に入り、体温を上げる。
 免疫力と体温は関係あるらしく、もともと低体温(平熱35度台前半)な私は体温を上げる必要がある。

 三つ目は、運動する。
 土日など休みの日は10キロか15キロぐらいをゆっくり走る。
 走れない日でもスクワットとストレッチを欠かさない。

◆一応、言うだけは言っておく
 ま、どれも当たり前のことなんだが、じゃあ、中高生の頃から自分の体のことをそこまで考えていたかというと、何も考えてなかった。
 ちゃんと考えて生活していた友達もいたかもしれないが、他人の生活にはまったく関心がなかった。
 その場その場で、ただ欲望に任せて生きていたんだね。
 面倒な事や難しい事はなるべく考えないようにしていた。
 要するにアホだった。

 だから、三つの心がけなどと偉そうなことを言っているが、実は最近になって気づいた人生の結論なんだね。
 自分がやって来なかったことを今になって人に言うのはどうなの?
 そういう思いはある。

 死んだ私の父は、「勉強しろ」とはただの一度も言わなかったが、遅くまで机に齧りついている私に「早く寝ろ」とだけ言った。
 ふざけんな! 俺は受験生だ!
 その時はそう思ったが、後で考えりゃ合ってたわけだ。

 まあ、70歳のジジイのアドバイスなんて、14、5歳の中学生に届くわけがない。
 でも、勉強不足で負けたんなら仕方ないが、勉強量十分なのに、体調不良で負けたっていうのは悔しいよね。
 だから、聞いてもらえないのは承知の上で、一応言うだけは言っておく。