学校ホームページを見まくっている私だが、最近はこれにSNSが加わった。
忙しくてたまらん。
そんな中、最近注目しているのが埼玉県立芸術総合高校のInstagramだ。
まだの方はぜひ一度ご覧いただきたい。
芸術総合高校 Instagram公式
この記事を書いている時点で投稿数32件でフォロワー数は938人と千の大台に迫る勢いだ。
私の知る限り県内公立でフォロワー数1000人超えは岩槻だけだから、越谷南と並びそれに次ぐ多さだ。
で、ここで言いたいのは、数の話ではなく、投稿の中身だ。
とにかく画像が美しい。
写真1枚に、手抜きがない。
「芸術」を名乗る学校はこうでなくてはいけない。
学校ホームページにも同じことが言える。
「そりゃあ、美術科や映像芸術科がある学校だから当然でしょう」
「その道の専門家が揃っているんだから」
そう、その通り。
他の学校とは条件が違う。
が、だからこそ下手な真似はできない。
素人っぽいのは駄目なのだ。
そんなものを世に出したら、教育内容やレベルまで疑われる。
芸術総合は、クオリティを維持することでブランドイメージを守っているのだ。
他校の皆さんは、これに学び、参考にするのはいい。
だが、どうやったって相手はその道のプロなんだから、到底かなうわけがない。初めてクレヨン持った幼稚園児みたいに、赤や黄や緑や青を使いまくる色彩センスゼロの先生たちの相手ではない。
しかし、学ぶべき点もある。
それは「ブランドイメージ」ということだ。
今から20年以上前、「埼玉の学校(特に私立)に必要なのはブランドイメージの確立だ」と言ったら、モノが飛んできた。
どうやら、ブランドというものをヴィトンやグッチなど高級ブランドのことだと思っているようだ。
「そんなことしたら、生徒が来なくなる」
ユニクロだってニトリだって無印良品だってブランドなんだけどな。
ここで深入りはしないが、ブランドは直訳すれば「銘柄」。他の同種カテゴリーの商品やサービスと区別(差別化)する概念。
そして、ブランドイメージは、その結果として消費者の中に出来上がる印象(イメージ)。
公立高校も特色化とか魅力ある学校づくりと言っているけど、これも要はブランドをいかに確立するかという話なんだよ。
話を戻すが、そのようなことを考えると、芸術総合はブランド戦略としてはかなりいい線行ってると思えないか。
これはイメージであるから言葉では伝えられない。
ある程度は伝えられるが、あえて言語化する必要もない。
ある学校が、制服の着こなしにうるさいのも世間から「だらしない学校」という烙印を押されないためだ。
そうそう、ブランドという言葉はそもそも家畜に烙印をつけることから派生した言葉と言われている。
ブランドというのは、別に東大に何人受かるかだけじゃないからね。それもブランドの一つであるのは確かだけど。
ホームページやYouTubeやSNSは、視聴者や閲覧者を増やすのが目的ではない。あくまでも手段に過ぎない。それらを通じて、ブランドイメージを形成して行くことが重要なのだ。
【お知らせ】
明日は所要あり(仕事ではない)外出が長いので、ブログ発信は遅い時間、また短いものになる予定です。
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