高校野球。埼玉県春季大会で春日部共栄が15年ぶりの優勝。
 昨年の秋季大会でも優勝しているから、新チームになってからは県内負けなしということになり、夏の全国選手権大会への期待が高まる。

 が、同校は15年前(平成16年度)、秋・春を制覇しながら夏は3回戦で負けている。相手は栄東だった。
 春の優勝校がそのまま夏も制したのは、この15年間で3例しかない。23年度の花咲徳栄、25年度の浦和学院、30年度の浦和学院(記念大会のため2代表)である。負ければ終わりのトーナメント戦で1年間勝ち続けるのがいかに大変なことかが分かる。

 近年の高校野球は、絶対的エースが1回戦から決勝まで一人で投げ切る形から、複数の投手で回して行くスタイルに変わった。春日部共栄が決勝、決勝でエースの村田投手を先発させなかったのも、夏を見据えて計算できる2番手、3番手投手を育てようという狙いがあったのだろう。

 今回春の4強は春日部共栄・浦和実業・東農大三・山村学園
 昨年秋の4強は春日部共栄・東農大三・浦和実業・立教新座
 こうして見ると、だいたい力通りの結果と見て良さそうだが、この中に花咲徳栄・浦和学院の名前がないのが今年の特徴だ。しかし、花咲徳栄・浦和学院がこのまま終わるとは考えにくい。また、昌平・叡明といった新勢力も台頭してきており、夏は面白い戦いになりそうだ。
 公立にも期待したいところだが、今回も8強進出校ゼロと苦しい。

 ということで、野球素人がもっともらしいことを言ってみた。