八潮南高校高校に行ってきた。
 八潮市は、私のように長く埼玉県民をやっている者でも、「それ、どこ?」というくらい知名度が低く、親戚や知り合いでもいない限りほとんど行く理由のない町だ。

 が、つくばエクスプレス開業で「八潮駅」ができて以来、注目の町になっている。同線は運賃がやや割高だが、北千住まで6分、秋葉原まで17分と都内へのアクセスが非常によろしい。
 よって人口も平成26年5月は8万4936人だったのが、直近(令和元年5月)では9万1343人と、この5年間で7.5%も増えている。

 そんな成長途上の町に、市内2番目の公立高校として誕生したのが八潮南高校だ(1校目は八潮高校)。
 創立は1984年(昭和59年)。普通科・商業科・情報処理科の3学科編成の学校だ。昭和の終わりごろには、普通科と専門学科の併設というスタイルの学校がいくつかできている。隣接する三郷・草加や近隣の吉川には商業系の学校がないということで、このような形になったと思われる。

 商業科・情報処理科を中心に取材したが、伝統的な単科の商業高校に比べると施設設備面ではやや見劣りするという印象だ。もちろん、商業教育上必要なものが欠けていることではない。単科の商業学校のように学校全体が商業教育に特化した作りにはなっていないということだ。
 情報処理科3年生の授業を見学したが、私語を交わすような生徒は皆無で、きわめて緊張感の高い授業が行われていた。このあたりが資格取得や就職といった明確な目標を持った生徒たちの学びの特徴と言えるだろう。

 時間的にちょうど昼休みにかかったため、大勢の生徒の様子を観察することになったが、生徒は元気よく挨拶してくれる。少なくとも私がすれ違った生徒の中に無言で通り過ぎる生徒はいなかった。校長先生が一緒だったからか。

 女子のスカートの長さにもビックリ。みんな膝丈。視界の範囲でミニ率ゼロ。これが今の流行なの?いや、そうでもないだろう。他の学校では短いのをいくらでも見ている。生活指導面を聞くのは今日の主目的ではないので詳しくは尋ねなかったが、かなり厳しい指導が行われているものと思われる。

 先生の年齢が若いのもこの学校の特徴で、今どきめずらしい平均年齢40歳切り。ベテランの先生もいいが、何でも一緒にできる若い先生が大勢いるのはいいことだ。