本日は開智高等部(さいたま市岩槻区)の塾対象説明会。
昨日の獨協埼玉とは打って変わり、中高一貫の開智中学高校と高入生だけの開智高等部は、同じ敷地にありながら、まったく別の学校と言っていいほど、すべてがはっきり分けられている。
事前に届いた案内に「説明会開始前、授業を自由に見学して下さい」と書いてあった。
以前は、こういうのなかった気がする。
授業ウォッチャーである私は、早めに出かけ授業を参観したが、塾の先生方には見学者はあまりいなかったようだ。
まあ、入試関連情報を収集するための集まりだから、それでいいのかもしれない。
自由にと言われても、どこをどう見たらいいか分からない。「見学して下さい」なら、校舎の案内図ぐらいは用意してくれてもいいだろう。
幸い私は、ものすごく早く行ったので、手の空いている先生が教室近くまで案内してくれた。もし案内がなければ教室までたどり着けなかっただろう。
2、3年生のクラスを覗いてみた。
生徒はよく集中している。進度はかなり早いという印象。板書は多い授業と少ない授業があったが、先生方の説明は総じて淡白だ。くどい説明は不要ということか。
後で聞いたら、私が見たのは最上位クラスだったのだが、それにしても予想以上にハイレベルな授業だった。
青木理事長兼一貫部校長の話の中で印象に残った言葉。
「もっと浪人が増えてもいい」
「英語を伸ばすには基礎となる日本語能力が必要」
「知識がないと探究できない」
「もっと浪人が増えてもいい」は、妥協せず高い目標にチャレンジせよということ。「基礎となる日本語能力が必要」はすべての教科に言えることだろう。
これから大いに注目されるであろう「探究」は、以前から同校が取り組んできたこと。調べたり、考えたり、議論したり、発表したり。
で、この経験から得られた結論は、やはり前提となる知識は重要であるということ。それがないと「探究」は底の浅い、薄っぺらいものになる。
だから、本校は知識の習得を重視する。
知識偏重を否定する論が、いつのまにか知識そのものを否定する論へすり替わっていることへの警鐘だろう。
私も以前から、「思考力って言うけど、空っぽの頭でナニ考えるのよ」と言ってきた方だから、ガチガチの知識重視派である。
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