浦和一女の学校説明会レポート後編。
 学校概要説明に続きSSH(スーパーサイエンススクール)に関する説明だ。
 うーん、どうだろう。独立した項目として必要なんだろうか。国が主導するこのプロジェクトが始まってすでに15年以上。教育上の意味や成果があるのは分かるが、学校アピールにはなりにくいので、概要説明に組み込んでいいと思う。

 最後はパネルディスカッション。
 デスカッション(討論)というよりインタビューだね。卒業生2人と現役生徒会長1人が壇上に上がり、司会の先生(女性)をまじえて学校生活について語る。

 卒業生は一橋大生と群馬大医学部生。司会は保体の先生らしく歯切れがいい。
 残念なのは、出身中学校を言ってくれなかったこと。辛うじて生徒会長が松伏から通っていることだけは分かったが、相手が中学生なんだから、こっちも出身中学校を言ってあげないと。
 卒業生は説明会後も会場に残ってくれていたから、もし同じ中学校の生徒が来ていたら、「私、○○中なんです~」って言って、寄って来たと思うよ。惜しいことしたね。

 諸連絡があって、アナウンス部制作の学校紹介ビデオ上映。
 このビデオ上映の位置づけも微妙だな。早くから来ている人もいるから、開会前に流すという手もある。

 ここで一旦お開きとなり、希望者は4時間目の授業を見学。また、体育館後方で教員による個別相談。
 また、授業を終えた段階で、生徒(生徒会役員)による個別相談コーナーも設けられた。

 浦和一女を離れて一般論になるが、説明会に生徒を動員するのは悪くない。案内係などはむしろ生徒の方がいいくらいだ。ただし、注意してもらいたいことがある。生徒はメッセンジャーとして学校の良さを伝えることはできるが、教育に責任を持つ人ではない。仮に生徒会長の方が校長より受けがいいとしても、その学校の教育を語るのは校長でなければならない。どこを先生が担当し、どこを生徒に委ねるかは、よく考えたほうがいい。

 午後は部活見学。
 午前の説明会と授業見学だけで帰る人もいるが、引き続き部活見学する人もいる。
 ここは食堂がないので、いったん駅付近まで戻って昼食を済ませ、再び学校に戻って来なければならない。
 女子校のあるある、じゃなくて女子校のないないなんだけど、公立女子校って食堂がない所が多いんだね。公立女子校で食堂があるのは熊谷女子だけだと思う。
 食堂は民間業者への委託になるわけだけど、やっぱり生徒数がある程度多くて、なおかつ運動部中心にガツガツ食いまくる男子がいないと経営が成り立たないのかもしれない。

 塾の先生方は、お仕事の関係上、なかなか公立の学校説明会に足を運ぶ機会がないと思うが、たまにはいいんじゃないかな。ちなみに私の場合、要予約とあれば事前にネットや電話で予約するようにしている。突然行った場合は、「孫が受験なんで」と言えばOK。