新語・流行語大賞が発表されたが、何度も言うようにユーキャングループの自由国民社が発行する「現代用語の基礎知識」の販売キャンペーンであるから、サラッと見ておけばいいだろう。

 ところで、令和に入ったと同時に、ブログの運用をワードプレスに変更したわけだが、その統計情報によると、この7か月でもっとも読まれた記事は、第1位が「ある日、口笛が吹けなくなったことに気づき愕然とする」、第2位が「修学旅行最終日に『学校なくなります』のお知らせとは」、第3位が「県立川越、文化祭(くすのき祭)の準備は順調に進んでいるか」となっている。まだ今年も1か月弱を残しているが、とりあえずこれらが年間大賞ということになろう。

 「ある日、口笛が」の記事は、その日適当な教育ネタがなかったので思いつきで書いたのだと思う。
 グーグルで「口笛が吹けなくなった」と検索してみると、私のブログが2番目に出てくるから(今日現在)、明らかにここからの流入である。特に教育やら受験に興味がある人ではないから、この方々がブログ読者として定着することはない。
 でも実際、こういう検索の仕方をする人が結構いるんだね。同じ悩みを持った人がいるってことだ。そう言う私自身も同じことをやったわけだし…。
 一応、後日譚を書いておくと、見事に復活しましたよ。やっぱり日々の練習は大事だ。

 「修学旅行最終日に」の記事は、6月に発表された埼玉県の公立高校統廃合計画について書いたものだ。
 記事タイトルをそのままズバリ「公立高校統廃合計画発表」としようかと思ったが、いろいろ調べているうちに、同校・内田正竣校長の校長日誌が目に入った。そこに修学旅行最終日に生徒に伝えたと書いてあった。これは辛いな。その役目、誰がやったんだ。教頭とか学年主任とか責任ある立場の人がやったんだろうが、どんな言葉で説明したんだ。それ以前に、この場で言おうか別の機会にしようかという議論もあっただろう。舞台裏を想像すると切ないな。

 普通だったら「家に着くまで気を抜くなよ。体調に異変があったら連絡しろよ。旅行で学んだことを生かそうな。じゃお疲れさん、解散」で終わる場面だ。この日生徒たちはどんな会話を交わしながら家路についたんだろう。やむを得ぬ事情とは言え悲しすぎないか。よりによって何でこの日この場面なんだ。そんなことを思いながらタイトルを書き換えた。

 この2つの記事は、いまだに毎日閲覧数が伸び続けている。