テレビでは相変わらずお気楽なバラエティ番組を放送し続けているようである。学校が休みになった今、芸人たちによる学力低下についての素人談義がたれ流されているが、そんなに心配だったら、お前らが引っ込んで、お勉強番組に切り替えろよ。
 
 午前は小学生、午後は中学生、夜は高校生。
 NHKが小1、日テレが小2、TBSが小3、テレ朝が小4、フジが小5、テレ東が小6って、担当決めて、学習番組をたれ流す。
 もっとも、これをやると、テレビが生きがいの年寄り連中がやることをなくして、街をうろついたりするから、そっちのリスクがデカイかもしれない。

 冗談はここまで。
 昨日に続きオンライン授業の話。

◆映像授業はあくまで臨時的、補助的なものだ
 先生方の使命感・責任感は大いに評価するが、効果は高が知れている。付け焼き刃の映像授業が効果を発揮するわけないじゃないか。学力向上を期待してはいけない。学力低下を少しでも食い止められれば上出来。ハードルを上げ過ぎないこと。あれもこれもと欲張らないこと。
 決まった時間に起きて、ちゃんと着替えて飯食って、決まった時間に机に向かって、決まった時間に寝る。その助けになれば十分ではないか。
 長期休業中に一番心配なのは、生活の乱れだったでしょう。そこを思い出して欲しい。まあ、今回はどこも閉じているので外で遊びまわる心配が少ない点が違うけど。

◆学校再開後の授業準備に時間をかけるべきだ
 凝った映像授業を作るより、学校再開後の指導計画を練ったほうがいい。
 学校再開後の授業の1時間1時間が、今までの20%アップ、30%アップの内容であれば、あっという間に遅れは挽回できる。

 ふだんは部活あり、会議ありで、教材研究が思うようにできないわけでしょう。ところが今、ほとんどすべての先生方が、教員生活で初めて、十分な教材研究の時間を得たわけですよ。
 もちろん、私も教員上がりだから、生徒や授業とは関係なしにやって来る事務仕事がいくらでもあるのは知っているが、それでも、放課後明るいうちに帰れたり、土日をフルに休めたりというのは、かつてないことだ。

 試験問題を作っておくとか、プリントを作りためとおくとか、本を読んでネタを仕込んでおくとか、やるべきことは山ほどある。
 私だったら、映像授業より、こっちにより多くの時間をかける。