埼玉県教育委員会は4月14日から5月6日まで、新型コロナウイルス感染の機会を減らすため、県立学校の教職員を原則自宅勤務とした。(15日付埼玉新聞)
 まあ、そうだろう。これだけ外出自粛を言われているのだから当然だ。完全閉鎖はできないだろうから、必要最小限の教職員が輪番制で出勤する形となるだろう。市町村教委も同様の対応になると思われる。

 教育基本法や教育公務員特例法に、教員は「絶えず研究と修養に励み、その職責の遂行に努めなければならない」とあるわけだから、先生方におかれてはこの際、しっかりと研修に励んでいただきたい。
 先生方に一人一台、仕事用のパソコンやタブレットが支給されていれば、こうした状況下でもオンラインでの会議や打ち合わせ、資料の共有などもできるわけだが、公立では当分無理そうなので、私立に期待しよう。

 さて、ここからが本題。
◆夏休みはお盆休み程度か
 これも15日付埼玉新聞の記事からだが、「<新型肺炎>夏休みを短縮  小中学校の2学期は8月18日から 八潮市、休校で不足した日数を確保」というニュース。
 以下、記事本文を引用させてもらうと。
 「八潮市は14日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため休校している市内小中学校について、不足した授業日数を確保するため、夏休みを短縮して授業日を設定すると発表した。
 市学務課によると、新年度からの休校で不足している17日分の授業日について、夏休みを短縮して充てる。1学期の授業日を5月7日から夏休み期間中の8月7日までとし、2学期の授業日を同期間中の8月18日から始める方針。
 市内の全小中学校15校では、普通教室や特別教室のエアコンの設置が完了し、昨年から稼働している」
 ここまで引用。
 
 夏休み、たったの10日
 これは八潮市の例だが、授業日数が不足しているのは、どこの市町村も同じこと。小中だけでなく高校も同じこと。
 今後、夏休み短縮の報が次々に聞かれることだろう。

◆例年通りの夏期講習は成立しない
 そうなると、塾の先生方は、今夏は例年のような夏期講習は成立しないという前提で、時期や方法・内容の変更について考えておかなければならない。
 長期休業中の講習は、集中学習により塾生の学力向上が期待されるのはもちろんだが、塾の経営面でも、きわめて重要な位置づけとなっているはずだ。
 当面の対応だけでも大変なところに、もう一つ難題が降りかかってきた。

 もしかしたら、いま手探りながら一生懸命取り組んでいるオンライン授業が窮地を救ってくれるかもしれない。
 オンライン夏期講習
 通塾と組み合わせて、授業時間・学習時間を確保する方法だが、やるとしたら今度は付け焼き刃ではない本格的なものを準備しなければならない。

 高校の生徒募集の方法も、中学校がこのような状況であるから、従来通りというわけにも行くまい。感染云々は別としても、オンライン学校説明会オンライン相談会などを視野に入れておくほうがいいかもしれない。