開智未来中学・高校は、その名の通り未来に向かって突っ走っておるなという話。暇にあかせて学校ホームページを見ているんだが、この学校のHPからは休校期間中も学びを止めないぞという気迫が伝わってくる。

 まず、「新型コロナウィルス感染症への取り組み」 を見てみよう。コロナ対策委員会を発足させたとある。メンバーは管理職、教務、生徒指導、教育相談、養護(別の機会に書こうかと思っているが、学校再開後、養護教諭(保健室の先生)の出番は多くなるだろうね)。

 続いて、「歴史的なコロナ危機を突破する」ための開智未来ビジョンが示されている。3つあるがそのうちの一つが、「開智未来自らが『世界水準の目線』で感染拡大防止の担い手になり、国際社会に貢献しよう」というもの。ちょっと大げさだが、このくらいの意気込みがあっていい。

「休校中のガイドライン」や、「休校中の生徒心得」といったページもあるが、細かく丁寧だ。
 で、一番驚くのが「休校中の学習指導」のページ。ここは皆さん、ぜひご覧いただきたい。

 この学校、生徒全員にタブレット端末が行き渡っており、私自身、日々の授業で相当使いこまれている様子を見ているので、オンラインへの移行はスムーズに行われるだろうと思っていたが、想像をはるかに超えていた。
 利用するアプリとして示されているのが、G-Suite・Classroom・Hangouts Meet・Google Drive・Google Photo・G mail・Site・Youtube Live・ロイロノート・classi・キュビナ・スタディサプリEnglish
 えっ、そんなに使えるのか!
 普通はせいぜいclassroomかclassiでしょう。あと、ロイロノートとか。
 自らもICT教育の先頭に立つ加藤友信校長が、使い方やルールをしっかり教えてから、生徒の端末に一つ一つアプリを入れてあげるのだと言っていたから、生徒はこれらのアプリをちゃんと使えるんだろうね。大したものだ。

 中1から高3まで、学年によって多少やり方は異なるようだが、朝はホームルームから始まる。
 「朝のSHRは、8:40から各HRごとにハングアウトミートで行います」(中3)。
 通常とは異なるが、時間割が組まれている。
 高1の場合。
 

 オンライン授業にまったく取り組んでいないとか、ようやく始まったという公立に比べ、かなり進んでいるが、この学校がここまでできるのは、2011年開校以来の取り組みがあってこそだ。

 ご存知の方も多いと思うが、前校長の関根均先生も、現校長の加藤友信先生も、共に県立高校で教鞭をとられていた方だ。そのせいかどうか分からないが、公開授業の時は公立の先生もウェルカムみたいだから、ぜひ一度見学することをお勧めする。場所はかつての県立北川辺高校だ。

 開智未来中学高校ホームページ