大学合格者数調べのMARCH編である。M(明治)、R(立教)、A(青山学院)、C(中央)、H(法政)の5大学合計。G(学習院)を加えG-MARCHとするかどうか迷ったが、今回はG(学習院)は割愛。

 引き続きトーナメント風ラウンド方式で行う。これ、思いのほか好評だった。

◆県立浦和など15校は対象外
 早慶上智編で第5ラウンド(3大学合計50人以上)に残った学校は、今回は対象外とした。次の15校だ。
(公立)浦和、浦和一女、大宮、春日部、川越、川越女子、越谷北、市立浦和(以上8校)
(私立)浦和明の星女子、大宮開成、開智、川越東、栄東、淑徳与野、本庄東(以上7校)
 これらの学校は国公立もほぼ100人超えを達成しており、私立大の主戦場は早慶上智であろうという判断だ。
 国公立90人の越谷北が対象外なら132人の不動岡、118人の蕨、107人の熊谷はどうなのだとか、国公立73人で早慶上智59人の川越東は対象外にしなくてもいいのではないかとか、色々なご意見はあろうが、どこかで線引きしないと先に進めない。
 対象外とした学校のMARCH合格件数合計(浪人含む)は次のとおりである。
 大宮開成 432人
 浦和一女 411人
 大宮   402人
 開智   391人
 川越東  387人
 春日部  371人
 浦和   370人
 栄東   339人
 市立浦和 334人
 川越女子 299人
 川越   295人
 越谷北  235人
 淑徳与野 230人
 本庄東  204人
 浦和明の星 172人

 では、以上15校を除き開始しよう。

◆第1ラウンド MARCH全5大学に合格者
(公立)上尾、伊奈学園、浦和北、浦和西、春日部女子、春日部東、川口北、川越南、熊谷、熊谷女子、熊谷西、越ヶ谷、越谷南、坂戸、秩父、所沢、所沢北、南稜、不動岡、松山、与野、和光国際、蕨、川口市立、浦和南、大宮北(以上27校)
(私立)秋草学園、浦和学院、浦和ルーテル学院、叡明、開智未来、春日部共栄、国際学院、埼玉栄、埼玉平成、栄北、狭山ヶ丘、城西川越、正智深谷、昌平、城北埼玉、西武文理、西武台、聖望学園、東京農大三、獨協埼玉、花咲徳栄、武南、星野、細田学園、本庄第一、山村学園、山村国際(以上27校)

 私立の場合、5大学制覇を果たしていない学校の方が圧倒的に少ない。

◆第2ラウンド MARCH全5大学且つ合計30人以上
(公立)伊奈学園、浦和西、春日部東、川口北、川越南、熊谷、熊谷女子、熊谷西、越ヶ谷、越谷南、所沢、所沢北、不動岡、松山、和光国際、蕨、大宮北(以上17校)
(私立)浦和学院、叡明、開智未来、春日部共栄、埼玉栄、栄北、狭山ヶ丘、城西川越、正智深谷、昌平、城北埼玉、西武文理、聖望学園、東京農大三、獨協埼玉、花咲徳栄、武南、星野、細田学園、本庄第一、山村学園、(以上21校)

 第2ラウンドに残らなかったのは、公立では春日部女子(28)、坂戸(26)、上尾(25)、秩父(25)、与野(23)、浦和北(22)、川口市立(21)、浦和南(17)、南稜(15)、越谷西(11)の10校、私立では西武台(26)、浦和ルーテル学院(20)、山村国際(16)、埼玉平成(13)、秋草学園(10)、国際学院(7)の6校。

 川口市立は3校統合後の卒業生が出始めれば、このラインは一気にクリアするだろう。

◆第3ラウンド MARCH全5大学且つ合計50人以上
(公立)伊奈学園、浦和西、川口北、川越南、熊谷、熊谷西、越ヶ谷、越谷南、所沢、所沢北、不動岡、和光国際、蕨、大宮北(以上14校)
(私立)浦和学院、春日部共栄、埼玉栄、狭山ヶ丘、城西川越、昌平、城北埼玉、西武文理、東京農大三、獨協埼玉、武南、星野、細田学園、(以上13校)

 第3ラウンドに残らなかったのは、公立では春日部東(46)、熊谷女子(43)、松山(36)の3校、私立では開智未来(47)、栄北(44)、花咲徳栄(44)、山村学園(39)、正智深谷(34)、聖望学園(34)、叡明(30)、本庄第一(30)の8校。
 
 伝統校熊谷女子がここで消えてしまうのは寂しい。開智未来は規模が小さいので止むを得ないところか。栄北、花咲徳栄はもう一歩だ。両校ともじわじわと実績を上げてきているので、このラインを突破するのはそれほど難しくはないだろう。

◆第4ラウンド MARCH全5大学且つ合計70人以上
(公立)伊奈学園、浦和西、川口北、熊谷、越ヶ谷、所沢、所沢北、不動岡、和光国際、蕨、(以上10校)
(私立)春日部共栄、狭山ヶ丘、城西川越、昌平、城北埼玉、西武文理、獨協埼玉、星野(以上8校)

 第4ラウンドに残らなかったのは、公立では大宮北(57)、熊谷西(56)、越谷南(56)、川越南(54)の4校、私立では埼玉栄(68)、武南(59)、細田学園(58)、浦和学院(51)、東京農大三(51)の5校。

 当初、合計100人以上としてみたが、一気に減り過ぎたので70人のラインを設けた。

◆第5ラウンド MARCH5全5大学且つ合計100人以上
(公立)伊奈学園、浦和西、川口北、熊谷、所沢北、不動岡、和光国際、蕨(以上8校)
(私立)春日部共栄、狭山ヶ丘、昌平(以上3校)

 第5ラウンドに残らなかったのは、公立では越ヶ谷(96)、所沢(71)の2校、私立では西武文理(95)、星野(92)、城北埼玉(78)、獨協埼玉(77)、城西川越(73)の5校。

◆第6ラウンド MARCH全5大学且つ合計150人以上
(公立)所沢北、不動岡、蕨(以上3校)
(私立)昌平(以上1校)

 第6ラウンドに残らなかったのは、公立では伊奈学園(140)、浦和西(134)、和光国際(124)、川口北(120)、熊谷(105)の5校、私立では春日部共栄(137)、狭山ヶ丘(122)の2校。
 
 残らなかった各校は、MARCHの厚みをもっと増さないと早慶上智では戦えないだろう。頑張ってほしい。

 残った4校の合計数は次のとおり。
 所沢北 238人
 蕨   227人
 不動岡 210人
 昌平  180人
 国立難関、早慶上智を主戦場として欲しい学校だし、それが出来る学校だ。期待している。

 トーナメント風ラウンド形式による調査は今回でひとまず終了だ。
 世の中にはランキングが溢れているので、何か別の切り口はないかと考えた末のアイディアだ。ニースがあれば、他のデータもこの切り口で調べてみることにしよう。