今日は天台宗総本山・比叡山延暦寺に来ている。
 この話をしたら「何しに行くの?」と聞いてきたやつがいる。決まってるじゃないか。寺に行く目的は参拝か墓参り以外ないよ。

 東京を出たのが10時過ぎ。いつもなら京都駅からバスやタクシーで行くところだが、久しぶりに琵琶湖畔の坂本からケーブルを利用することにした。麓から約10分。まあ標高848mほどの山だから、そんなものだ。

 比叡山は大きく3つのエリアに分かれる。東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、ちょっと離れて横川(よかわ)。全部まとめて延暦寺。
 有名な根本中堂があるのは東塔エリアだ。
 根本中堂は平成28年から10年がかりの大改修に入っているが、お参りはできる。

 先生方には、文字通り釈迦に説法というやつだが、伝教大師最澄が開いたここ比叡山では、法然(浄土宗)・親鸞(浄土真宗)・日蓮(日蓮宗)・栄西(臨済宗)・道元(曹洞宗)・一遍(時宗)らが学んでいる。鎌倉仏教オールスターズだね。
 たしか31年度埼玉県公立入試には一遍が出た。この顔ぶれの中ではややマイナーな存在だ。まあ何度も出題されるような人物じゃない。いっぺん。
 
 今夜は境内一角にある宿坊・延暦寺会館に泊まる。宿坊と言ったって、そこらへんの寺にあるようなものじゃなく、ちゃんとしたホテルだ。
 宿坊に泊まったら、翌朝は早起きして朝のお勤め(勤行=ごんぎょう)と決まっている。まあ、僧侶の読経を聞くだけなんだけどね。
 午前中はいくつか法要行事を行い、お昼を食べて下山。
 たぶん、そのままどこにも寄らず一路東京へ。
 これが20年以上続いている秋の行事だ。