昨日今日、7か月ぶりに新幹線に乗った。2月に名古屋に行って以来だ。自粛生活長かったね。
 世の中の動きも少しは元に戻ったかと思ったが、新幹線は空いていた。 
 私は20年以上にわたり、ほぼ同日同時間帯に東京駅から新幹線に乗っているわけだが、こんなに空いているのは初めてだ。
 
 いつもだったら中国人観光客の皆さんに周りを囲まれるのだが、それがない。それ以前に日本人だって乗ってない。
 東京駅を出る時点で、私の乗った車両には5人しかいなかった。その後、品川、新横浜でパラパラと乗ってきて、京都で降りる時ざっと数えたら10人。
 静かでよろしいのだが、せっかくの観光シーズンにこれじゃあね。

 そうそう、品川駅から乗って来た年配の夫婦は、わざわざ離れた席をリザーブしていた。
 家でどういう生活してるのよ。
 さらに、座る前に持参した除菌スプレーを座席に吹きかけていた。
 そんなに心配なら家にこもってろよ。

 宿泊した延暦寺会館では、夕食の席に一人一枚ずつフェイスシールドが置かれていた。
 これ付けて食えってか。
 ふざけんな。
 
 が、意外にもこれが好評で、みんな、下の方から食い物をそっと口に運ぶ様子をスマホで撮り合っていた。
 ツイッターやインスタにアップし終わったら、以後、誰も付ける人はいなかった。
 たぶん、旅館側もネタとして提供したんだろう。
 にしても、そろそろ、こういうコントみたいな生活は止めにしようぜ。

 少し明るい話題は、修学旅行生をチラホラ見かけたことだ。
 密集、密接して笑いあっていた。
 大声は出していなかったのはエライ。事前指導が効いているようだ。

 コロナで一躍有名になった三密であるが、元々仏教の世界にある言葉である。
 密教では「身密」、「口密(くみつ)」、「意密」を合わせて「三密」と呼ぶ。
 密教はインドから中国を経て日本に伝わった。
 伝えたのは空海や最澄である。

 となると、比叡山延暦寺が「三密」を否定するのはおかしなもので、むしろ教え広めるべきなのである。
 なのにフェイスシールドなんぞ配るものだから、「三密の聖地で三密避けてまーす」とかツイートしてみたくなるのである。

 以上、他愛ない話。
 明日からは平常運転に戻る。