昨日はラグビー、今日はサッカーの埼玉県予選の決勝戦が行われ、全国大会出場校が決定した。
 ここで今一度、冬場の主な高校スポーツの結果をまとめておこう。

◆ラグビーは昌平、川越東
 全国大会が100回記念大会となるため、埼玉県は2代表となった。
 そのため、県予選は第1、第2ブロックに分かれ、それぞれの優勝校が全国出場する。
 第1ブロックは新人大会優勝の川越東が順当に勝ち進み、創部35年目で初優勝。
 第2ブロックは新人大会準優勝の昌平が同じく順当に勝ち進み、3年ぶり2回目の優勝。
 両校が12月27日から始まる全国高校大会(花園)に出場する。

 過去に全国大会出場経験のある浦和、深谷も上位に勝ち残っており、今のところ公立にも全国出場の可能性がある数少ない競技と言えるだろう。

◆サッカーは昌平
 サッカーは昌平が武蔵越生を3―0で下し、2年連続4回目の全国選手権出場を決めた。
 Jリーグ内定者4人を擁する昌平の実力が抜けていたということだろう。

 ベスト4に残った昌平、武蔵越生、正智深谷、西武台は、新人大会と同じ顔触れだ。
 新人大会も今大会もベスト8に残ったのはすべて私立。
 過去に全国出場経験のある市立浦和、浦和西、浦和南、浦和東といった公立勢(というか浦和勢)の逆襲はあるのか。
 サッカーについては多くを語れるほどの知識はないが、育成システムや練習環境その他を考えると、公立が激戦を勝ち抜くのはますます難しくなりそうだ。

◆男バレーは昌平、女バレーは春日部共栄
 大会前、男子は埼玉栄、女子は細田学園が有力と聞いていたが、男子は昌平の初優勝、女子は春日部共栄の6年ぶり11回目の優勝という結果になった。
 ▼男子
 準決勝 昌平2―0埼玉栄
     正智深谷2―0坂戸西
 決勝  昌平3-2正智深谷
 ベスト8に残ったのは、上記以外では深谷、越谷南、春日部共栄、本庄第一。
 かつては全国優勝の経験もある深谷だが往年の力はない。坂戸西はよく健闘している。
 しばらくは昌平、埼玉栄、正智深谷の3強時代が続きそうだ。
 
 ▼女子
 準決勝 春日部共栄2―1狭山ヶ丘
     細田学園2-0正智深谷
 決勝  春日部共栄3―1細田学園 
 ベスト8に残ったのは、上記以外では大宮東、市立川越、本庄第一、花咲徳栄。
 夏に行われた高校総体の代替大会では春日部共栄が優勝しているから、その意味では順当な結果だが、細田学園との決勝戦は「流れ次第ではストレートで負ける可能性もあった」(春日部共栄の顧問の先生)というほどの大接戦だった。
 私の記憶では、女子はここ20年30年、細田学園、春日部共栄、市立川越(前身は川越商業)の3校以外が勝ったことはない。

 バレーボールについて詳しく語るのは、この競技のみ選手としても監督としても多少の経験があるからである。

◆まとめて言うと昌平の圧勝
 サッカー 昌平
 ラグビー 昌平 川越東
 バレー  昌平(男) 春日部共栄(女)
 バスケ  正智深谷(男) 正智深谷(女)
 駅伝   埼玉栄(男) 昌平(女)
 以上が冬場の全国大会の埼玉代表である。
 昌平は野球も勝ってるし、バスケも女子はベスト4、男子はベスト8に残っている。上位に進出できてないのは駅伝(男)とバレー(女)だけ。
 昌平旋風が吹き荒れた冬場の高校スポーツ埼玉県大会であった。